編集後記(2010年2月26日)

 相も変わらずことあるごとに「若者のクルマ離れ」という言葉を耳にします。本当にそうなんでしょうか? ゲームセンターに行けばクルマのゲームは必ずあるし、TVゲームでだってリアルに走りを再現したシミュレーターがいっぱい登場している。つまりそれだけゲームでクルマを走らせて、楽しいと感じている人がいるのでしょう。

 でも、どんなにリアルなゲームより、やっぱり本物のクルマを走らせている方が何百倍も楽しいと思うわけです。それでも売れないということは、ゲームよりつまらないクルマしか作れていないということ?

 最近のクルマ、特に国産車を見ていると、まるで家電のように感じます。とにかく便利でだれでも簡単に扱える。そしてスペックの洪水。○○システムだの□□機能だの。でもクルマって本当はもっと趣向性が強いものであるべきだと思うわけです。例えばワインみたいに、辛口が好きな人がいればすっきりしたのが好きな人もいる。もちろん価格帯によって差はあるだろうけど、人それぞれ好みがあって、通り一遍の尺度では評価できない。クセがあるから好きという人もいるでしょう。でも本当に評価すべき魅力はそこにある。

 今のクルマ業界は、クルマが売れないから万人受けするクルマばかり造っていて、結果的にゲームにさえ劣る魅力ないクルマになってしまうという負の連鎖に陥っているように感じてしまいます。

瀬戸 学


 最近、友達とハマっているのが古着屋巡り。一時期は品揃えの豊富さがウリの「千葉鑑定団」(http://chibakan.com/index.html)に足繁く通っていましたが、近頃は「JUMBLE STORE」(http://www.jumblestore.com/)によく行っています。

 値段がお高めの品もありますが、ちゃんとしたブランドのセーターとかが1000円以下で平気であったります。そういう掘り出し物を探すのが、結構好きなんですよ。

 クルマだと、最近は行っていないですが中古パーツ専門店「アップガレージ」(http://www.upgarage.com/)などがそれに当たる感じでしょうか。ガレージセールとかにも久しぶりに行きたいんですけどね。

 今はチューニングパーツというより、純正部品をもっぱら探す感じ。クルマが古いと大変だ(笑)。

小林 隆


(作業中)

田中真一郎


 子供のころからよく食べに行っていたラーメン屋が閉店した。東京の三鷹市にある「江ぐち」というラーメン屋だが、この前久しぶりに行ったら営業しておらず、ファンの方が書いたと思われる張り紙が……。一般にはラーメン屋となるのだが、その味は中華そば屋というほうがしっくり来るもので、チャーシューワンタンメンに竹の子皿というのが自分のお気に入りのメニューだった。

 閉店の経緯は江ぐちの本を出版したこともある久住昌之氏のブログに少し書かれていて、そこから知ることができたものの、現時点で食べられないことには変わりない。飲食店が閉店することは珍しくもないが、江ぐちは地上にあったころから三鷹の風景としてなじんでおり、非常に残念で仕方がない。江ぐちがどこかで復活し、あの店内にあった独特の時が流れ始めるのを期待したい。

谷川 潔