編集後記(2010年3月19日)

 CR-Zのシートバックは可倒式なんですが、カタログなどには前席からでも簡単に操作できると書いてあります。今時こう聞くと、運転席のスイッチを押すとシートが倒れるようなものをイメージしちゃうんですが、実はシートバックの上部中央にレバーがあって、“運転席からでも手が届く”という意味なんですね。

 最新のクルマにしてはずいぶんとローテクな気もしますが、使ってみると意外と便利。まず便利なのが助手席からでも操作できる。もし運転席の右側のほうにでもスイッチがあったならそうは行きません。さらにリアゲートからでも手が届く。この場合も“手元”での操作はできませんが、シートバックを倒すためにシートバックに手を伸ばすというのは、実はとても自然な行為で、初見でも悩まずに操作ができるんです。

 もちろんこれは、価格を抑えるためとか軽量化のための妥協なのかもしれませんが、使って見ると結構これで十分だと感じさせられます。例えば車内の広さとか、荷室の広さも含めて、広かったり多機能なほうがよいのはわかりますが、必要最低限でそれらをまとめて、値段も安く環境にも優しいCR-Zは、すごく“スマート”なクルマだと感心しました。

瀬戸 学


 昔在席していた編集部は、基本自分のクルマで取材に行っていました。最長は東京~福岡の往復。それまで大阪やら仙台やらに行く機会はちょいちょいありましたが、さすがに1000km以上はきつかったのを記憶しています(2名体制でしたけど)。しかもSタイヤで大雨という最悪のコンディションで。12時間ほぼ走りっぱなしじゃあ疲れるわけだ。

 そんなのに慣れてしまったためか、関東近県などちょっと離れたところに一人で運転して行くのはまったく苦にならない。それを友達に言うと、気持ち悪いと言われます(笑)。

 年を重ねるごとに長距離運転するのが苦になってきちゃうんでしょうねえ。自分なんか、まだまだ楽しかったりしますけど。週末はB級グルメの旅でも企画してみようかな。

小林 隆


 出張から帰ったら「1/2成人式」とかいう式次第がテーブルに置いてありまして。最近の小学4年生はそういうのを学校でやるんだそうですな。

「今日、なんの日だか覚えてる?」
「え。あー。洗車の日?あれは4月28日か。キュニョーの蒸気自動車が走った日だっけ?」
「初めてデートしてから6年目の記念日よっ。きーっ」

 やたらと記念日を作りたがる風潮は面倒くさいのでどうにかしてほしいと常々思っておるのですが、これは文部省の陰謀だったんすか?

田中真一郎


 春です。眠いです。居眠り運転を防ぐには、十分な睡眠ですかね。

谷川 潔