編集後記(2010年6月25日)

 今日は寝不足の方がきっと多いに違いない。早朝に行われた日本×デンマーク戦は、近年の日本代表戦で一番素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたのではないだろうか。

 とくに“ビックマウス”本田については、この大一番で1ゴール1アシストと大活躍した。本当に“何か”を持っているとしか思えない。

 最近の布陣は守備的ながら、攻守のバランスがうまくとれている。大久保、松井が攻撃の起点になっており、フィールドサイドだから多少つっかかっていってもリスクが少ない。それでいて決して相手に負けてもいない。この2名を支える遠藤、阿部、長谷部の3名も、ポジション取りに優れているし、何より走る。

 実に残念な話だが、オランダ戦で登場した中村俊、玉田は古い日本代表を象徴するかのように動きがにぶく、チームにマッチしていなかったと感じたのは自分だけではないはず。まさに今が日本代表の世代交代の時期なのだろう。

 とにもかくにも、ここまできたら1つでも上を目指して頑張ってほしい。フランス、イタリアといった古豪が大会を去ったのは残念だけど、この時期にまだW杯の当事者でいられることが何より嬉しい。次のパラグアイ戦は、6月29日23時から。しっかり応援したいと思います!

小林 隆


  iPadを手に入れてからそろそろ1カ月が経とうとしているのに、人前でiPadを取り出すたびに「初めて見た、すごーい」とか言われる。たしかに、電車の中やレストランや飲み屋なんかでiPad使ってる人を見たことがない。iPadは欠陥だらけの製品だが、だからといってまるで使い物にならないというわけでもない。いつでもどこでもWebコンテンツなんかをすぐに見られるというのは便利なものだ。わざわざ朝から行列してまで予約した信者のみなさんは、iPad使ってないのかね?

 さて、そんなiPadで僕が今もっとも気に入ってるアプリは、アメリカのクルマ雑誌「Winding Road」。どうやら電子出版だけの媒体らしいのだが、先週までは紙の雑誌をエミュレートしただけのような単純なアプリだった。しかし最新版では、始終新しい記事が追加されるオンラインコンテンツが加わり、毎日楽しめるようになった。スクープやレビューといった定番企画はもとより、“10年10万km”のアメリカ版みたいな「Keepers」とか、「ママが嫌いな(でもたぶん君は大好きな)10台」なんてテーマでクルマをピックアップする「List」という連載がとても楽しい。

 ささいなバグはあるが、iPadのきれいなディスプレイでエキゾチックなクルマの写真を眺められるだけでも幸せってもんだし、誌名からしてクルマ好きの琴線をくすぐる。

 某社広報の方にWinding Roadをお見せしたら、食い入るようにF150ラプターのレビューをご覧になられまして。もしかしてタ○☆ラのスーパーバージョンでも出して、ラプターにケンカ売る御予定でも? なんて勘ぐってみたりしてね。

 ね、iPadおもしろいでしょ。みんなも恥ずかしがらないで、おんもでどんどん使おうよ。iPadみたいなものが、はやく特別なものでなくなってほしいわけですよ。

田中真一郎


 世の中はこれほどサッカー好きが多かったのかと思うぐらいサッカー1色。繁華街に近いところに住んでいるせいか、今日の明け方には外から叫び声が聞こえてきました。ぜひ目標のベスト4と言わず、優勝を狙って突き進んで行ってほしいです。個人的には、オーバーアクションでおなじみのマラドーナ監督のいるアルゼンチンとの戦いが見たいので、せめてそこまで勝ち進むとうれしいなと思っています(ていうか、ベスト4になるとそうなるのか)。

 さて、いよいよ来週から高速道路無料化が始まります。結局限定された路線のみとなり、本来の目的とした経済効果が出るかどうかは検証しづらい状況に。どうせやるなら新幹線の青森延伸とあわせて、東北自動車道をどーんと無料化にしてみるとかはどうですかね。日本の社会資本は東京以西に主に累積投下されているので、東京以北の活性化の検証にはなりやすいかと。

 JR北海道ではカートレイン構想をすでに発表しており、JR東日本と共同で青函トンネルと標準軌をフル活用して日本の物流を根本から変えてほしいと思います。フェリー会社が廃業に追い込まれるでしょうが、多額の税金がつぎ込まれている&船舶事故がきっかけとなって作られた青函トンネルは活用されるべきでしょう。

谷川 潔