編集後記(2012年1月20日)

 (作業中)

小林 隆


 

 用あって何十年かぶりで山下公園の氷川丸に乗り込んでみたのだが、氷川丸のOHVディーゼルエンジンはプッシュロッド、ロッカーアーム、バルブスプリング、カムなどのバルブトレーンが剥き出しなのであった。時間のないなか、暗所で大雑把に撮った写真なのでブレて不鮮明きわまりない代物で申し訳ないのだけど、シリンダーヘッド付近の写真を掲載しておく。

 

 氷川丸は、直列8気筒OHV・ダブルアクティング・4サイクルディーゼルエンジンを両舷に1基ずつ、計2基搭載する。ボア×ストロークは680×1,600mm、ということは排気量は……ええと、ダブルアクティング・エンジンの排気量ってどう計算するんだ?

 ともあれ11,622トンの船を動かすエンジンゆえなにもかも巨大で、氷川丸のプッシュロッド1本の太さが、乗用車のエンジンのシリンダーと同じくらいある。そのかわり回転数は110rpmとぐっと低いが、それでも片側16、両舷合わせて32の巨大なプッシュロッドやらロッカーアームやらが動く様は壮観だったに違いない。まあ、それ以前に音がすごくて、とどまって見ていられるようなものではなかっただろうけど。新年早々面白いものを見てきた、というお話でした。

田中真一郎


 準天頂衛星 初号機「みちびき」。名前からして、ヲタ心を刺激する衛星です。これに弐号機、参号機とかなったら、ややげんなりしてしまうのですが、3機揃うのが楽しみです。

 この準天頂衛星対応の自動車製品を出すのは、ケンウッドか、パイオニアが一番乗りかと思っていましたが、一番乗りはレーダー探知機でユピテル。ユピテルにしろ、パイオニアにしろ、ケンウッドにしろ、無線機は得意なメーカーなので、ユピテルでもよいのですが、個人的な予測はチューナーの伝統のあるケンウッド(トリオ)が本命だろうと思っていました(ユピテルは惑星程度)。

 ドメスティックな衛星なので、対応製品は日本とその付近にしか需要がなく、携帯や国産Andoroid端末の対応はあっても、iPhoneなどのグローバルモデルはないなと思っています。

 そのため、iPhone/iPad用「みちびき」受信コネクターとかの登場は、いずれあるとおもしろそうかなと。

谷川 潔