編集後記(2012年11月2日) |
(作業中) |
小林 隆 |
(作業中) |
田中真一郎 |
記事にも書いたレクサスの先進安全技術ですが、このキャッチアップの速さにはトヨタの開発力のすごさを感じました。この手の製品は、何にも増してエラーなく動作することが求められます。人間のやることなので、開発初期はエラーが起きているに違いなく、それを1つ1つテストしていくことで、エラーの解決を行っていくのが通例です。 そのために必要なのが綿密なテストパターンの作り込み。とくにこのレクサスのシステムの場合、カメラ、レーダーの2デバイスで判断するほか、可視光、赤外線でのカメラへの情報インプットも行っています。情報のインプットが増えれば、それだけテストパターンも爆発的に増えていきますので、開発の負荷(工数)はうなぎのぼり。まとめ上げるだけでも苦労すると思うのですが、実際に高精度な動作をしていることに驚きました。 映像を撮るため、都合5回ほど走行を繰り返したのですが、いずれもエラーなく、歩行者ダミーの直前で止まってくれました。すでに発売されているクルマのため、当たり前と言えば当たり前ですが、その当たり前のことが当たり前に繰り返すことができているのがすごいと思いました。この分野はまだまだ進んでいくと思われますが、現時点でトップクラスにある機能と安定性を実現しているシステムでした。 |
谷川 潔 |