【2011フランクフルトショー】 スバル、FRスポーツ「BRZ PROLOGUE」公開 SUVの新シリーズ「XV」も登場 |
スバルがフランクフルト・モーターショーで世界初公開したのは、トヨタと共同開発を行ってきたFRスポーツカー「BRZ PROLOGUE(ビィ アール ゼット プロローグ)- BOXER Sports Car Architecture II -」と、新型SUVシリーズの「XV」の2台。
BRZプロローグはジュネーブショーで公開されたモデルの進化版となる。そのネーミングは、「BOXERエンジン」のB、「Rear Wheel Drive」のR、「究極」を指すZを組み合わせたもの。
エクステリアデザインが分からないスケルトンモデルとなっているのはジュネーブのときと同様だが、搭載されるエンジンが異なっており、今回はエンジン上部に補器類などが付いて実際に搭載されるであろう仕様となっている。
スバルから発表されたリリースによると、エンジンは直噴とポート噴射を併せ持つ「D-4S」機能が採用された。D4-Sはトヨタが持つ燃料噴射技術で、クラウンなどに採用されていることで知られる。低回転域のエミッション低減やドライバビリティの向上に役立つ機構で、市販モデルでは高回転域までパワー感のある味付けを目指すとしており、その主要なパーツとして使われる。
とは言え、具体的な部分がさほど見えてこなかったBRZプロローグだが、12月に行われる東京モーターショーでは、量産タイプがお披露目されることが決まっているようだ。
12月の東京モーターショーで量産タイプがお披露目の予定となっているBRZプロローグ |
XVは、上海モーターショーで公開されたコンセプトモデルの生産版。先代インプレッサでは「インプレッサ XV」の名称で販売されていたが、このモデルは「XV」のみと、インプレッサを外したネーミングとなった。
プレスカンファレンスでアンベールされるXV |
コンセプトは「Urban Adventure」で、都会でアクティブなライフスタイルを送るユーザーに向けて提案されている。外観は、新型インプレッサ(北米モデル)で採用されたヘキサゴングリルやホークアイヘッドライトを装備。車高はかなり上げられていて、大径ホイールやフェンダーアーチと相まってスタイリッシュさと力強さをアピールしている。
エンジンは第3世代のボクサーモデル。ガソリンは1.6リッターと2.0リッターの2モデルで、ともにアイドリングストップ機能を初めて装備した。欧州用として2リッターディーゼルターボモデルも用意され、こちらは6MTと組み合わせられる。
トランスミッションは新開発のチェーン式リニアトロニックCVTを採用。ボディーサイズは4450mm×1780mm×1570mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2635mmとなっている。
新型XVのボディーサイズは4450mm×1780mm×1570mm(全長×全幅×全高)で、現行インプレッサ XVと比べ20mm長く、10mm広く、50mm高くなる。センターコンソール上部にはマルチファンクションディスプレイが採用された |
(真鍋裕行)
2011年 9月 16日