【2009デトロイトショー】 トヨタ、レクサス初のハイブリッド専用車「HS250h」を発表 レクサスらしい質感と走りを追求したラグジュアリーハイブリッドカー |
1月11日~25日(現地時間)
米国ミシガン州デトロイト
Cobo Center
レクサス初のハイブリッド専用車で、同ブランドのラインナップではISとES(カムリベースのミッドサイズセダン、日本未発売)の中間に位置する。
車名の「HS」は「Harmonious Sedan」を、「250」は2.5リッターエンジン相当の出力を表す。搭載されるエンジンは2.4リッターで、「2.5リッター相当」という控えめな数字は、出力向上よりも燃費改善を狙ったハイブリッドシステムであることが分かる(ちなみにパフォーマンス志向のハイブリッドカーであるGS450hと、2008年11月のLAショーで発表されたレクサスRX450hのエンジンは3.5リッター)。燃費向上のためにアンダーフロアカバーによる整流など空力にも配慮され、Cd値は0.27となっている。
燃費は公開されていないが、米国環境保護庁(EPA)基準の市街地燃費はスマート・フォーツー(33MPG=1ガロンあたり33マイル)とほぼ同等としている。
サイズは4695×1785×1505mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2700mm。カムリ・ハイブリッドよりやや小さいサイズ(4815×1820×1470~1480mm、2775mm)ながら、車重は50kgほど重いと言う(カムリ・ハイブリッドは1500~1590kg、HS250hは未公開)。これはレクサス車らしい質感や走行感を得るために、NVH対策を施し、装備を充実させたためと言う。
その装備は、プレミアムセダンらしくハイテクデバイスが満載されている。レーダークルーズコントロール、レーンキーピングアシスト、フロントノーズカメラ、ドライバーの様子をモニターするプリクラッシュセーフティシステムのほか、フロントウインドウに各種情報を投影するHUD(ヘッドアップディスプレイ)を搭載。HDDカーナビのコントローラーにはRXに引き続いて「リモートタッチ」を採用した。
スタイリングはキャビンフォワードのプロポーションは先進的だが、ディテールはコンサバティブにまとめられている。パッケージング面では、ハイブリッドカーで犠牲になってきていたトランクルーム容量の拡大が図られており、ハイブリッドシステム用ニッケル水素バッテリーやインバーター、コントロールユニット、通常のカーバッテリーをトランクルーム前端部に配置することで、ゴルフバッグ4個分の容量を確保した。ただし、パッセンジャールームとトランクルームの間に前述の機器が積み重なっているために、トランクスルー機能はない。
なお、日本では夏頃の発売を予定している。
■URL
North American International Auto Show(英文)
http://www.naias.com/
ニュースリリース
http://www.toyota.co.jp/jp/news/09/Jan/nt09_002.html
ニュースリリース(英文)
http://pressroom.toyota.com/pr/tms/lexus/2010-hs250h-debut.aspx
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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081225_38343.html
(編集部:田中真一郎)
2009年1月13日