【2009デトロイトショー】
Audi、“5ドアクーペ”コンセプトカー「Sportback concept」発表

Audi版CC、4ドアクーペ戦線に名乗り

Sportback concept
1月11日~25日(現地時間)
米国ミシガン州デトロイト
Cobo Center


 Audiは1月11日(現地時間)、デトロイトショー会場で「Sportback concept」を発表した。

 V型6気筒3リッター直噴ターボディーゼルエンジンと、7速Sトロニック、クワトロシステムを搭載する5ドアのファストバックセダン。4950×1930×1400mm(全長×全幅×全高)のサイズなど、スペック的にはA6に近いと思われるが、ポイントはA6よりも75mm広く、55mm低いこと。

 Volkswagenグループではプレミアムクラスと位置付けられる同社の車だが、サルーンにはサルーンらしい背の高さを与えることで、プレゼンスと実用性を兼ね備えてきた。しかしこのSportback conceptは、ロー&ワイドのフォルムと、ボディ後端に向かって下がっていくルーフラインを持つ、「5ドアクーペ」スタイルで登場した。

 折しも、VolkswagenからパサートCCが登場し、4ドアクーペスタイルへの注目が高まっているところ。このタイミングに、このスタイルで登場したSportback conceptは、Audiもこの路線に乗り出すというメッセージなのだろうか。今後の展開に注目したい。

 このほかAudiブースでは「R8 5.2 V10」も世界初公開された。ミッドシップスポーツカーのR8にはこれまでV型8気筒4.2リッターエンジンが搭載されてきたが、S8やS6と同じV型10気筒5.2リッターエンジンに換装することで、386kW(525hp)の最高出力と530Nmの最大トルクを得た。トランスミッションは6速MTと、6速のシーケンシャル2ペダルMT「Rトロニック」が用意され、クワトロシステムにより前後44:56のトルク配分が行われる。

V型10気筒エンジンをミッドシップに搭載するR8 5.2 V10
オプションでシーケンシャル2ペダルMTを用意する
ハイパフォーマンススポーツカーだが、R8はラゲッジスペースが充実している。フロントのトランクルームのほか、シート背後にも大きめのスーツケースを収納できる

メインステージには、Sportback concept、R8 5.2 V10とならんでS4も展示。V型6気筒3リッターTFSIエンジンを搭載する
今夏に日本にも導入されるA4ベースのミッドサイズSUV「Q5」。展示車のエンジンはV型6気筒3リッターのFSIだった

URL
North American International Auto Show(英文)
http://www.naias.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.audi.com/audi/com/en2/about_audi_ag/news/modelle_services/monthly_summary/2009_Detroit_Auto_Show__Audi_Sportback_concept.html

(編集部:田中真一郎)
2009年1月13日