【2009上海ショー】
BMW、ニック・ハイドフェルドが「X5M」「X6M」を紹介

V12搭載7シリーズを世界初公開、「5グランツーリスモ」も

2009年4月20日~28日(現地時間)
中国 上海市
上海新国際博覧中心


 BMWは4月20日、第13回上海国際自動車工業展覧会(オート上海)で、新型7シリーズのフラッグシップモデル「760Li」を世界初公開。さらに発表済みの「X5M」「X6M」や「コンセプト5シリーズ・グランツーリスモ」を展示した。

 X5M、X6Mは、それぞれ同社のSUV「X5」「X6」を関連会社のMがチューンしたもの。これまでセダンやクーペ、スポーツモデルではMモデルがあったが、SUVではこれが初めてとなる。どちらも4.4リッターのV型8気筒エンジンを搭載。Vバンクに取り付けた2つのツインスクロールターボで、M5やM6の5リッターV型10気筒エンジンをしのぐ408kW(555HP)、680Nmを叩き出す。これによりX5M、X6MはSUVにもかかわらず、Mモデルで最強のエンジンを積むモンスターになった。

 会場ではBMWザウバーF1チームのニック・ハイドフェルド選手がX5Mをドライブして登場、X5Mを紹介した。その後、同チーム代表でBMWのモータースポーツ責任者であるマリオ・タイセン氏も7シリーズ・アクティブハイブリッドで登場、4月19日まで上海で開催されていたF1中国GPを終えて会場に駆けつけた2人が、発表を盛り上げた。

ニック・ハイドフェルド選手がX5Mをドライブする映像が流れた後、ステージにX5Mが自走して登場。停まったX5Mからハイドフェルド選手が降りてくるという演出で、会場は歓声に包まれた。続いて7シリーズ・アクティブハイブリッドが自走して登場、こちらからはBMWザウバーF1チームのマリオ・タイセン代表が降り立った
X5M。4.4リッターV8ツイン・ツインスクロールターボエンジンを搭載。トランスミッションは6速ATだがデュアルクラッチではない
X6M。パワートレーンはX5Mと同じ

 また、6リッターV型12気筒エンジンを積む7シリーズのトップモデル「760Li」「760i」は、上海を世界初公開の場に選んだ。7シリーズには先代にもV12モデルがあったが、新型のエンジンは新たに開発されたもの。最近のBMWエンジンの定石にしたがってツインターボで過給し、544HPを得る。トランスミッションはBMW初の8速AT。

 このほかジュネーブショーで公開された5ドアモデル「コンセプト5シリーズ・グランツーリスモ」も展示された。

新開発のV12ツインターボエンジンを搭載する760。通常ボディの760iとストレッチボディの760Liをラインナップする。アクティブハイブリッドも展示された
コンセプト5シリーズ・グランツーリスモ。5シリーズよりも全高が高く、居住性が改善されているが、全長を伸ばして背が高い印象を消し去っている。リアハッチはセダンのトランクルームのように下半分だけを開けるギミックを持つ

URL
Shanghai International Automobile Industry Exhibition(英文)
http://www.autoshanghai.org/en/

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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20090324_76280.html

(編集部:田中真一郎)
2009年4月21日