【東京モーターショー2009
モーターショーで見られる個性的なクルマたち(後編)


千葉県 幕張メッセ
会期:2009年10月21日~11月4日
(一般公開日:10月24日~)



 引き続きメジャーブースに隠れて展開するブースを紹介する。また、東京モーターショー2009の会場では、日本カー・オブ・ザ・イヤー30周年記念展会場が展開され、歴代の受賞車 が並んでいる。また、ヴィンテージカーなどを見ながら休憩できる「モーターラウンジ」も設置されている。

CT&T
 韓国メーカーとして唯一東京モーターショー2009に参加したCT&Tのブースでは、同社で広報大使を務める歌手Rain氏が来日、同氏は「CT&Tの車は環境に優しいというのが特徴ですが、世界初とも言える(電気自動車の)大規模生産を行ったのが韓国であると言うことが、韓国人の私にとって大きな誇りとなりました。これからも環境に優しい車をドンドン作って欲しい」とコメント。既にワールドワイドで3万8000台の供給契約を締結させている小型電気自動車の「e-ZONE」「e-VAN」などを展示していた。

オーソドックスなタイプの「e-ZONE」
他のシリーズ同様にアルミスペースフレーム構造、塗装のいらないプラスチック外板を採用。短期間・低費用で組み立てることができると言う。ちなみに、1回の充電で最大70~120kmの走行が可能だと言う
ゴルフ場のカート用途で評価されていると言う「c-ZONE(Golf Car)」に、ドアと荷物を載せるためのボックスを装備した「c-ZONE NEV」韓国人歌手 Rain氏
広い積載スペースを有し、デリバリー業務に対応した「e-VAN」
小規模店舗、貨物積載、広報宣伝といった用途に利用できる「e-VAN ウィングボディー」
3ドアタイプの「e-ZONE Hatch」地域のパトロールなどに利用するために開発された「Police EV」
燃料電池ハイブリッド電気自動車である「e-ZONE FC-HEV」。左側面、後輪近くには充電用のコンセントを配置
バータイプのドアを採用し、リゾートや遊園地などのレジャー施設に最適な「e-ZONE Tropic」

日本カー・オブ・ザ・イヤー30周年記念展会場
 市販を前提として日本国内で発表される乗用車の中から、年間を通じて最も優秀なクルマを選定し評する「日本カー・オブ・ザ・イヤー」。今年で30周年を迎え、東京モーターショー2009の会場内に記念展会場を設置、歴代の受賞車、もしくは特別賞受賞車が並べられた。

第1回受賞車 マツダ「ファミリア 3ドアハッチバック」第2回受賞車 トヨタ「ソアラ」第3回受賞車 マツダ「カペラ/フォード テルスター」
※カペラとテルスターは兄弟車
第4回受賞車 ホンダ「シビック/バラード」第5回受賞車 トヨタ「MR2」第6回受賞車 ホンダ「アコード/ビガー」
第7回受賞車 日産「パルサー/エクサ/ラングレー/リベルタビラ」
※写真はラングレー
第8回受賞車 三菱「ギャラン」第9回受賞車 日産「シルビア」
第10回受賞車 トヨタ「セルシオ」第11回受賞車 三菱「ディアマンテ/シグマ」第12回受賞車 ホンダ「シビック/シビック フェリオ」
※展示車両は特別賞の三菱「パジェロ」
第13回受賞車 日産「マーチ」第14回受賞車 ホンダ「アコード」
※展示車両は特別賞のトヨタ「スープラ」
第15回受賞車 三菱「FTO」
※展示車両は特別賞のホンダ「オデッセイ」
第16回受賞車 ホンダ「シビック/シビック フェリオ」第17回受賞車 三菱「ギャラン/レグナム」第18回受賞車 トヨタ「プリウス」
第19回受賞車 トヨタ「アルテッツア」第20回受賞車 トヨタ「ヴィッツ/プラッツ/ファンカーゴ」
※展示車両は特別賞のホンダ「S2000」
第21回受賞車 ホンダ「シビック/シビック フェリオ /ストリーム」
※展示車両は特別賞のスバル「インプレッサ」
第22回受賞車 ホンダ「フィット」第23回受賞車 ホンダ「アコード/アコード ワゴン」
※展示車両は特別賞の日産「フェアレディ Z」
第24回受賞車 スバル「レガシィ」
第25回受賞車 ホンダ「レジェンド」第26回受賞車 マツダ「ロードスター」第27回受賞車 レクサス「LS460」
第28回受賞車 ホンダ「フィット」
※展示車両は特別賞のダイハツ「ミラ」
第29回受賞車 トヨタ「iQ」第30回受賞車 トヨタ「プリウス」

モーターラウンジ
 中央ホールには、これまでに発表されてきたコンセプトカーやヴィンテージカーなどを見ながら休憩できる「モーターラウンジ」を設置。各社のブースを見るのに疲れたら、ちょっと休むのに便利だ。

2008年にSUPER GTシリーズデビューした日産の「NISSAN GT-R SUPER GT 08 GT-R」
ドイツ・ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦したスバルの「インプレッサSTI」。「インプレッサ WRX STI」をベースにSTIが制作したもので、シャシーの各所に独自開発した補強パーツを装備、軽量化や安全装備などの改造が施されていると言う1917年(大正6年)に日本初の量産乗用車として制作された「三菱A型」。当時、先進国であったヨーロッパ車を参考にしたと言う。展示車は当時の資料をもとに1972年に復元したもの
1970年の第17回東京モーターショーで発表されたミッドシップタイプのコンセプトカーマツダ「RX-500」。マツダと広島市交通科学館の協力により約30年ぶりに修復され、展示された
1977年の第22回東京モーターショーに出展されたトヨタの「スポーツ800 ガスタービン・ハイブリットカー」。ガスタービン・エンジンによる発電、その電力で走行するハイブリッドシステムを採用している。ボンネットに備えられたエアスクープが特徴
1976年に発売されたホンダ「アコード」の初代モデル「アコード CVCC」
広々とした車内空間と両側スライドドアが特徴のスズキ「パレットSW」軽自動車初となったセンターピラーレス構造、スライドドアという「ミラクルオープンドア」を採用したダイハツの「タント Xリミテッド スペシャル」
1959年に浅間山で開催された第3回全日本オートバイ耐久レースに参戦したホンダモーターサイクルジャパンのホンダ「RC160」2009年の鈴鹿8時間耐久ロードレースに優勝したスズキの「GSX-R1000 ヨシムラスズキ with JOMO #12」ヤマハ発動機の2009年MotoGP世界選手権レース専用レーシングマシン「ヤマハ YZR-M1」

(飯塚 直)
2009年 10月 23日