【東京オートサロン2010】 D1、キックオフデモランを開催 10周年を迎える今年は、世界各地から選手が集結してワールド・オールスター戦を開催 |
千葉県の幕張メッセにおいて開催されている「東京オートサロン2010」の一環として、「PROFESSIONAL DRIFT D1 GRAND PRIX SERIES(D1)」のキックオフデモランが開催された。同イベントは1月16日(12時15分~13時35分)、17日(11時45分~13時5分)にも行われる予定。
D1は、走行中または旋回時に意図的に4輪のグリップを失わせて滑らせる、いわゆるドリフトによる競技会で、ドリフト状態での「進入速度」「角度」「ライン取り」「迫力(タイヤスモーク、エンジン音を含む)」を競い合う。
2001年にシリーズ化してから10年目を迎える今年は、日本国内で開催するD1グランプリ全戦を「インターナショナル・ドリフト・チャンピオンシップ」と改め、国際格式で行うと言う。また、日程は未定だが、年内に世界各地のドリフト競技で活躍する選手を集め、ワールド・オールスター戦を開催する予定になっている。
さらに、世界各地で開かれているドリフトイベントの主催者およびドライバーを集め、日本での競技システムの浸透を図る「D1グランプリ・ワールド・ドリフトフォーラム」を3月27日、28日に開催することを決定している。
イベント冒頭に挨拶を行った“ドリキン”こと土屋圭市氏。「10周年を迎えるD1に注目してもらいたい」と述べた | 多くの観客を集めたキックオフデモラン。観客の手前には安全性を考慮してコンクリートの壁が設置してあった |
キックオフデモランではD1に出場するトップドライバーによるデモ走行が行われた。参加選手は手塚強選手(GOODYEAR Racing B324R with Bee☆R)、野村謙選手(BLITZ)、末長正雄選手(M7 GReddy RE雨宮 with TOYO TIRE)、川畑真人選手(Team TOYOTIRES with GP SPORTS)、熊久保重信選手(YUKE'S クスコチームオレンジ with ADVAN)、黒井敦史選手(Team TOYOTIRES DRIFT with リバーサイド)、時田雅義選手(GOODYEAR Racing ZERO CROWN)、今村陽一選手(Team BOSS with POTENZA D1 Project)、斎藤太吾選手のほか、古口美範選手(DUNLOP with コグチパワー)が単走のみ参加。
デモランは単走、追走、団体ドリフトと、さまざまな走行方法で観客にパフォーマンスを披露した。実戦では「進入速度」「角度」「ライン取り」「迫力」に「見た目のかっこよさ」「美しさ」を加味して採点を行う単走が初めに行われる。ここで16台に絞られ、次に2台で走行する勝ち抜き戦の追走を行い、優勝者が決定するのだが、この一連のデモ走行はシリーズ戦における審査方法を理解してもらうために行われた。
1月16日、17日にも同様のデモランが実施されるほか、グッドイヤー、トーヨータイヤ、ヨコハマタイヤ各社がサポートするドライバーによるデモランも行われる。
単走のデモ走行を行ったのは古口美範選手操る180SX(RPS13)。タービンはブリッツ製K5-660Rで、最高出力は550PSを発揮 | 追走は超接近戦になるため、見ているほうもドキドキする |
なお、今年の開幕戦は3月27日に5年ぶりにお台場特設コースで開催することが決定しており、翌28日にはエキシビションマッチも行われる。地域開発のため、お台場で開催されるのは今回で最後になるので、D1ファンはもとより、まだD1を見たことがない方はこの機会に見学してみてはいかがだろうか。
■2010年 D1年間スケジュール
日程 | 開催場所 | |
第1戦 | 3月27日 | お台場特設コース |
エキシビション | 3月28日 | |
第2戦 | 4月24日、25日 | オートポリス |
第3戦 | 6月5日、6日 | 富士スピードウェイ |
第4戦 | 6月26日、27日 | 岡山国際サーキット |
第5戦 | 8月7日 | エビスサーキット |
第6戦 | 8月8日 | |
第7戦 | 10月16日 | 富士スピードウェイ |
エキシビション | 10月17日 |
(編集部:小林 隆)
2010年 1月 16日