【2010デトロイトショー
フォード、Cセグメントの世界戦略車新型「フォーカス」デビュー

ボルボもC30ベースの電気自動車を展示

新型フォーカス

1月11日~24日(現地時間)
米国ミシガン州デトロイト
Cobo Center



 フォードは1月11日(現地時間)、Cセグメントの世界戦略車「フォーカス」を「2010 North American International Auto Show」(デトロイトショー)会場で発表した。

 フォーカスは、1998年に登場したフォードの世界戦略車。日本ではぱっとしなかったものの、WRCのフォードの車両としても選ばれているように、このほかの各地域ではCセグメントを代表するクルマとなっており、全世界での販売台数は累計で9200万台に登るという。

 デトロイトで発表されたのは3代目。欧米では2010年の遅く、アジアでは2011年早期に発売される。

 初代フォーカスは曲線と鋭角を組み合わせ、独特のルーフラインとウインドーグラフィックを持つ斬新なスタイリングで話題を呼んだが、3代目もそのウインドーグラフィックを継承。また、ハッチバックが好まれない地域でも販売するため、当初から4ドアの3ボックスセダンも用意される。

 パワートレーンはさまざまなものが用意されるが、新開発の2リッターの直列4気筒直噴ガソリンエンジンにデュアルクラッチAT「パワーシフト」を組み合せたものがその代表。このほか、クルマが自動的に縦列駐車する「アクティブ・パーク・アシスト」、インカー・インフォテインメントシステム「マイフォード」などのハイテクデバイスも備える。

 デトロイトショー会場に隣接するコボ・アリーナで開かれたプレスカンファレンスには、アラン・ムラーリCEOに続いてビル・フォード会長が登場。2011年には新型フォーカスベースの電気自動車を、2012年にはやはり新型フォーカスベースのハイブリッド車とプラグインハイブリッド車をリリースすると発表し、新型フォーカスへの並々ならぬ注力ぶりをアピールした。

欧州では3台に1台、米国では4台に1台がCセグメント。フォーカスの市場は大きい2012年までに200万台を送り出す
マイフォードは、オーディオやエアコン、カーナビを統合したタッチインターフェイス自動駐車機能アクティブ・グリル・シャッターも備える
ビル・フォード会長は、フォーカスベースのEVやハイブリッド車の投入を明らかにした
ショーの初日に発表された北米トラック・オブ・ザ・イヤーは「トランジット・コネクト」、北米カー・オブ・ザ・イヤーは「フュージョン・ハイブリッド」と、フォードが独占した
中国の吉利への売却が決まったボルボだが、デトロイトではまだフォードブースにいた。C30ベースの電気自動車を展示した
XC60や新S60に通ずるツリ目のマスクにフェイスリフトされたC30

North American International Auto Show(英文)
http://www.naias.com/

(編集部:田中真一郎)
2010年 1月 14日