【東京オートサロン2011
D1GPのプレイベント「D1GP Kick Off Drift」を開催

1月15日、16日も開催

2010年のD1トップ10ドライバーが織戸選手を除き集合

2011年1月14日~16日開催
入場料
15日、16日:2000円(大人)/1500円(中・高校生)



 ドリフト走行の“格好よさ”で勝敗を決める競技「D1GP」。運営するD1コーポレーションは、千葉県幕張市で開催中の「東京オートサロン2011 with NAPAC」の敷地内に設置された特設コースにおいて、2011年シーズンのD1GPに参加しているドライバー達によるドリフトのデモラン「D1GP Kick Off Drift」を開催した。

 昨年末にはD1GPの創設者でもある土屋圭市氏、稲田大二郎氏がD1コーポレーション取締役を辞任したことが明らかになったばかりで、産みの親の手を離れ、新たな形でスタートする第2期のD1GPをアピールする場ともなった。

第2期の始まりを告げるキックオフイベント
 D1GPは、走行中または旋回時に意図的に4輪のグリップを失わせて滑らせる、いわゆるドリフトを使った競技会で、ドリフト状態での「進入速度」「角度」「ライン取り」「迫力(タイヤスモーク、エンジン音を含む)」などを“格好よさ”の観点から採点することで競い合うという自動車競技だ。

 例年であればD1コーポレーションの取締役でもあった“ドリキン”こと土屋圭市氏が挨拶に立つところだが、今回同氏の姿はなく、司会者からも「土屋圭市氏は今後D1GPにかかわらないことになりました」と詰めかけたファンにアナウンスがあった。

 その上で「これからD1GPの第2期が始まる、みなさんと一緒に作っていきたい」と問いかけがあり、新しい運営陣の元で、D1GPの第2期がスタートする。

 そのD1GPだが、2011年のシーズンは、全8戦が予定されている。

 日付場所
第1戦3月26日お台場特設コース(東京都)
第2戦3月27日
第3戦4月24日オートポリス(大分県)
第4戦5月22日鈴鹿サーキット(三重県)
第5戦6月26日岡山国際サーキット(岡山県)
第6戦8月6日エビスサーキット・南コース(福島県)
第7戦8月7日
第8戦10月23日富士スピードウェイ(静岡県)

 開幕戦と第2戦は、3月26日、27日にお台場特設コース(東京都)で行われることになっている。この開幕戦は、第1戦と第2戦の決勝を共通チケットで見られるダブルファイナル戦となっており、ファンにとってはお買い得なイベントになっている。このほか、第4戦は5月22日に鈴鹿サーキットで行われ、D1GPが鈴鹿サーキットへ帰ってくることになる(以前は行われていたのだが、ここ数年はイベントがなかった)。

 東京オートサロン初日のデモランでは、2010年のD1GPのシリーズランキングトップ10が、8位の織戸学選手を除き参加し、実際に2010年のD1GPで繰り広げられた対戦などを再現しながら、デモランが繰り広げられた。観客はD1マシンのかなり近いところで観戦することができていたので、ドリフト走行時に発生するスキール音、タイヤスモークなどを間近に楽しんでいた。

 なお、本イベントは、1月15日、16日の12時からも開催される。東京オートサロン2011のチケットで観戦できるため、D1に興味のある方は、特設会場を訪ねてみるのがよいだろう。

各選手がパレード状態で、特設会場にコースイン昨年のチャンピオン今村陽一選手が、派手なドリフトで登場オープンニングセレモニーでは、新しいD1GPの形がアピールされた
まずは、全車が参加してのドリフト走行。始まると、会場は煙につつまれ、ほとんど見えなくなったついで1台ずつのドリフトデモラン。やはりすごい量のタイヤスモークとスキール音が近くで楽しめた通常のD1GPでも行われる対戦形式のデモランも行われた。熱くなった2台は、次の瞬間……
接触してしまい、パーツが飛ぶという事態が発生、デモランなのに……接触により破損したバンパー

(笠原一輝)
2011年 1月 14日