【東京オートサロン2011】 スーパー耐久シリーズ2011シーズン概要発表会 FIA-GT3に準拠したST-Xクラス追加のほか、アジアラウンドも開催 |
S.T.O(スーパー耐久機構)は1月14日、「東京オートサロン2011 with NAPAC」にて、スーパー耐久シリーズ2011シーズン概要発表会を行った。今季の国内シリーズの概要発表に加え、韓国、中国での開催を発表。さらに新設クラスとして「ST-A」と「ST-X」の2クラスを追加するとした。
アウディR8 LMS GT3でST-Xクラスに参戦する一ツ山レーシング |
ST-XクラスはすでにアウディR8 LMSの出走が発表されているが、そのレギュレーションは性能調整も含めFIA-GT3に則るものだとした。参戦車両はアウディR8の他に、ポルシェ997 GT3、メルセデスSLS AMG、マクラーレンMP4-12C GT3、アルピナBMW B6 GT3、フォードGT GT3、さらに変わったところではモーガン AERO 8などの名前も挙がり、ほかにもフェラーリやアルファ ロメオなどが加わる可能性があると言う。
アウディR8 LMS GT3以外にもさまざまなマシンが参戦可能 | ||
アストンマーチンやコルベットなどもGT3のホモロゲを取得している | フェラーリやアルファ ロメオも新たに加わる予定 |
ただし、あくまでスーパー耐久はプライベーターのためのレースだと言うことで、過去にF1用スーパーライセンスを取得したことがあるドライバーや、SUPER GT GT500クラス、フォーミュラ・ニッポンへの出走経験のあるドライバー、また、ル・マン24時間やGT300で優勝経験のあるドライバーなどは、プラチナドライバーとして扱われ、レースの周回数の1/3までしかドライブできないなどの制限が与えられる。
もう一つ追加されるST-Aクラスは、N1規定によるワンメイクレースを開催したくても、台数が集まりきらないシリーズを、スーパー耐久の1クラスとして受け入れるというもの。条件としては5台以上の参戦だが、10台を超えた場合は“卒業”という形になる。
またクラス名はST-Aクラスではなく、たとえばアウディA1のワンメイクならST-アウディクラスといった風に名前を付けられるとのこと。レース開催には費用を負担する必要があるが、それでもワンメイクレースをイチから始めるよりは安く済むと述べ、スーパー耐久はあくまでプライベーターに門戸を広げるものだと強調した。
さらに、今季はアジアラウンドを韓国と中国で開催するとした。6月、7月に韓国のコリア・インターナショナルサーキット、中国のオルドス、北京で行うと言い、スーパー耐久からは選抜チームが遠征。マシンの輸送費などはS.T.Oが負担するとのこと。
国内シリーズにおいては、第2戦 SUGOで二輪のJSB1000とJ-GP2レースが併催されるほか、第4戦 岡山では全日本F3選手権が、第6戦 鈴鹿では世界ツーリングカー選手権(WTCC)が併催されると言う。
そのほか、今季もヨコハマタイヤがオレンジオイル配合の「エコ・レーシングタイヤ」を供給することなども発表された。
(瀬戸 学)
2011年 1月 15日