【東京オートサロン2012
正規インポーターのアバルト、ルノー、GMも出展

アバルトは関谷正徳氏らが講師を務めるドライビングスクール開催

例年どおり白を基調としたアバルトブース

2012年1月13日~15日
幕張メッセ



 昨年に東京ビッグサイトで開催された「第42回東京モーターショー」では、輸入車メーカーの復活が話題になったが、その影響もあってか今回の「東京オートサロン」では、前回も参加したアバルト(フィアット グループ オートモービルズ ジャパン)、ルノー・ジャポンにGM(ゼネラルモーターズ・ジャパン)を加えた3ブランドが展示ブースを展開している。

アバルト
 会場の中ホールに用意されたアバルトブースでは、開催前日に発売されたばかりの「アバルト 500C エッセエッセ KONIキット」を装着したアバルト 500C、今後の市場投入を予定している「アバルト プント スーパースポーツ」の2台を展示した。

アバルト 500C エッセエッセ KONIキット装着車
アバルト プント スーパースポーツ
エッセエッセキットは本国から木箱に収納されて送られてくる

 初日となる13日には、同ブースでプレスブリーフィングが実施された。フィアット グループ オートモビルズ ジャパンのポンタス ヘグストロム代表取締役社長 兼 CEOは、「アバルト500Cのデュアロジックトランスミッションの登場や、発売から数日で売り切れてしまったアバルト 695 トリブートフェラーリの好評などによって2011年も売り上げを伸ばしている」と語り、アバルトブランドの好調さをアピール。また、2011年の積極的な新車発表に続き、2012年もニューモデルの導入を続けていくと攻めの姿勢を明らかにした。

 続いて登壇した同社マーケティング本部の海谷博樹プロダクト・マネージャーは、ブース内に展示された2台の開発理由やスペック、特徴などについて解説を行ったほか、マーケティング活動の一環として2月からサーキットを舞台にしたドライビングスクールをスタートさせることを述べた。

ポンタス ヘグストロム代表取締役社長 兼 CEO海谷博樹プロダクト・マネージャー

 このドライビングスクールは、「アバルト ドライビング ファン スクール」という名称が与えられ、鈴鹿サーキット、富士スピードウェイ、オートポリスの3カ所で全5回の開催を予定。関谷正徳氏をメインインストラクターに据え、福山英朗選手、飯田章選手、高木虎之介選手から安全運転技術を習うことができ、アバルト車の持つポテンシャルを体感できる内容になるとのこと。参加の受け付けについては、同社のWebサイト内のほか、スクール専用サイト(http://www.abarth.jp/school/)に用意される申し込みフォームからも可能となっている。

関谷正徳氏もブースを訪れ、スクールに向けた意気込みを語ったプレスブリーフィング後にはヘグストロムCEOとのフォトセッションが行われた

 このほかにアバルトブースでは、AR(拡張現実)を使ってアバルト車の刺激的なパフォーマンスを味わえるレーシングゲーム「SCORPION TROPHY」も用意されている。

カメラがボードに描かれたステアリングを認識して、このボードを動かすことで画面内のマシンを操作できる仕組み関谷氏も挑戦していたが、慣れない操作には悪戦苦闘!?

ルノーブースは西ホールで展開する

ルノー
 ルノーブースに展示されたのは、昨年の東京モーターショーで日本初公開されたばかりの「カングー イマージュ」と通常モデルのカングーの2台。確かにカングーはルノーが誇るロングヒットモデルだが、高嶺の花のスーパーカーやきらびやかにドレスアップされたカスタムカーなどと比べると少し地味な印象だ。

カングー イマージュ

 そんな疑問を、ブース内で案内を行っていた広報担当者に尋ねてみると、前回のオートサロンでメガーヌ ルノー・スポールを展示したことで「(ルノーの)イメージが変わった」と多くの来場者が述べるなど、大きな反響があったと言う。メガーヌ ルノー・スポールやウィンド、トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポールなど、個性的でスポーティなモデルをリリースしているルノーらしいエピソードだ。

 しかし、「ただ、ブースに来てくれた人と話す中で、スポーツカーが好きな人がカングーのようなクルマを見たらどのような感想を持つのかが気になるようになって、今回は実用的なモデルを展示しました」とのこと。今回の車種選定は、オートサロンという少し特殊なイベントの来場者に、ルノーブランドの軸足である日常性を問いかける内容になっているのだ。会場で得た見学者の感想は、今後の導入モデルでの取捨選択などにフィードバックされると言う。

カングー

最新モデルのソニック3台を集中的に展示するGMブース

GM
 GMブースでは、昨年に日本市場に投入されたばかりの「シボレー・ソニック」を3台展示している。

 1台目の「レーシング・スポーツ・スタイル」は、2011年のSEMAショーに出展された「スーパー4ソニック」のコンセプトを継承して制作されたカスタムモデル。サーキットをターゲットにした走行性能を目指し、エアロキットや20インチという大径ホイールを装着。ボディーサイドに大きなシボレーマークが描かれた象徴的なモデルとなっている。

シボレー・ソニック「レーシング・スポーツ・スタイル」

 2台目の「アーバン・スタイル」は、車内に高性能なJBL 8スピーカーシステムを搭載し、車内をライブ空間に変化させるカスタムモデル。また、立体的なアルミホイールの採用など、ルックスからも個性を主張する1台となっている。

シボレー・ソニック「アーバン・スタイル」

 残る1台は、市販仕様のソニックを、純正オプションでカスタマイズ。エアロキットや17インチホイールなどの外装品、アルミフレームフロアマットなどをフル装備している。

シボレー・ソニック「純正オプション装着モデル」

 このほかにも、GMブースでは5人のガールズDJによるDJパフォーマンスを連日実施。スペシャルゲストとして「DJ YOKO YAZAWA」も14日、15日に登場予定となっている。

シボレーブランドの「クール」「ファン」「フリーダム」をDJパフォーマンスでアピールする

(佐久間 秀)
2012年 1月 13日