【東京オートサロン2012】 オートサロンのメインはやっぱりチューニングカー!! フルカーボンボディーや1200PSオーバーのR35 GT-Rなどが百花繚乱 |
最新のコンセプトカーや近未来を予感させるショーカーが主役のモーターショーに対して、「日本最大級のカスタムカーショー」というネーミングが付いている東京オートサロンの主役は、やはりショップやメーカーが作りこんだチューニングカーやカスタムカーだろう。
そのときどきの時流にあわせてさまざまな顔を見せるデモカー。ユーザー目線に沿ったお手本にしやすいモデルから憧れのモデルなど、提案やアプローチはバラエティに富んでいる。
自動車メーカーが、チューニングのベース車両としてアフターパーツメーカーやチューニングショップ向けに提案している86やBRZは、今後大いに期待できるモデルだが、今年の東京オートサロンで目立っていたのは「NISSAN GT-R(R35)」。発売開始から4年が経過し、中古車でもこなれた価格で購入できるようになった。そんなこともありセカンドオーナーへの乗り換えが進んでいるようだ。
まさに“今が盛り”とも言える35GT-Rのチューニングを中心に、ここでは会場内で目立っていたカスタマイズカーやチューニングカーを紹介する。
■トラスト
最高出力1205.9PS、最大トルク150.1kgmをマークするモンスターGT-R。富士スピードウェイでのテストでは最高速326km/hを記録した。GReddy RX1200KITにRX4.3Lキットを組み合わせ、燃焼室もポートやマシニング加工などで最適化している。
■HKS
HKSが自社で開発したタービンキットや、エンジンパーツなどを搭載するGT-R。タイムアタックなどの過酷な状況で使用することを前提としたパーツ開発を行っており、1000PSを超える出力を発揮することが可能と言う。
■Kansaiサービス
鍛造ピストンや強化コンロッド、大径タービンなどエンジン内部まで手を入れたフラッグシップカー。エンジンだけではなく、LSDや冷却系にも独自のノウハウを投入している。
最新モデルの2012年モデルをベースとしたデモカー。カーボンシュラウドやADVANの最新ホイールを装備している。
■ガレージGフォース
全身フルカーボンのボディーキットで統一されている。エンジンはHKSのGT800kitを搭載し最高出力800PSをマーク。
■ジュンオートメカニック
オリジナルの4リッターカスタムキットを組み、カムシャフト、スロットルボディー、サージタンクもセット。最高出力は869.5PS、最大トルクは1045.6Nm。
■トミーカイラ
カーボン製のディフューザーやリアウイングなど、質感の高いスポーティなボディーキットでまとめている。機能パーツは、吸排気系やコンピュータ、サスペンションなどをラインアップ。
■フェニックスパワー
JUN96φ鍛造ピストン、コンロッド、クランクシャフトなどエンジン内部にも手を加えていて、最高出力864.6PSを発揮する。外装はオリジナルのフルエアロキットを装備。
吸排気系やコンピュータのリセッティング、ブーストアップにより最高出力618PS、最大トルク89.4kgmまで出力をアップ。フロント、サイド、リアスポイラーをオリジナルでデザインしている。
エンジン内部には手を入れず、タービンをTD-06SH20G 8cmに変更。富士スピードウェイのストレートでは295km/hのトップスピードを記録している。最高出力は770PS。
■M7JAPAN
オリジナルのチタンマフラー、サスペンションキット、ブレーキキャリパー、ローターを組み込む。エンジンまわりも自社製のカムシャフト、パイピング、ブローオフ、アクチュエーターなどでセットアップしている。
■VERTEX
カーボン製のフロントリップやフェンダー、リアディフューザー、トランクのR VERTEXキットを装備。ホイールはADVANの21インチを履く。
■ディクセル
フロントにオリジナルの400φ大径2ピースローターをセット。ブレーキパッドはSpecom-βを採用している。
■Ben Sopra
車体に大掛かりな加工を施さず、最大のインパクトを与えられることをコンセプトにしたボディーキットを装備。フロントバンパーとボンネットは前方に持ち上がる。リアウイングを除いたキットの価格は3,496,500円だという。
■ホサカチューニングファクトリー
速さと耐久性を両立させたデモカー。ブーストアップで最高出力630PSを発揮する。オリジナルエアロは今回が初披露という。
■パワーハウスアミューズ
タービンはノーマルのままレスポンスに優れた仕様を作り上げている。排気系は、タービンアウトレットからマフラーまでがオリジナル。
■マインズ
純正改タービンに1.6kのブースト圧を掛け最高出力750PS、最大トルク750Nmを発揮する。エンジン内部は、ピストン、コンロッド、カムシャフト、バランス取りクランクなど多くの部分に手を入れている。
■Axellauto
ワイドフェンダーやスクエアなデザインのバンパーやディフューザーなど大幅に手を入れた、オリジナルのボディーキットが特徴。エンジンはHKSのGT800kitを装備し800PSオーバーの出力を生み出している。
■トップシークレット
オリジナルのG-EFFECTエアロを装着。内容は、フロントバンパー、ディフューザー、サイドディフューザー、リアディフューザー、エアロボンネット、リアウイングなど。
排気量を3.8リッターのままにした、ユーザーの目線に沿ったデモカー。タービンをオリジナルBB800キットに変更し、ピストンやコンロッド、カムシャフトにも手を加えている。この仕様で富士スピードウェイを1分47秒台でラップし最高時速は303km/hを記録する。
HKS製のピストン、コンロッド、カムシャフトのエンジンパーツを採用し、タービンはトラスト製のTD06 25Gを2基使用。最高出力は984PSをマークする。
■乱人By AERO TECH JAPAN
ロータスエリーゼのセンターシャシーだけを使い、その他のボディーやサスペンション、シャシーはすべて一から設計して製作したデモカー。エンジンはホンダのF20Cをリアに搭載。シーケンシャルミッションを組み合わせフォーミュラ・カーを彷彿とさせる出で立ち。
■Kansaiサービス
ストリートからワインディングまで快適に走れるブーストアップ仕様。外装は、STIのフロントリップにオリジナルのサイドプロテクター、SEIBONのカーボンエンジンフードを装備。
■ブリッツ
新たに開発したオリジナルのボルトオンターボチャージャーを装備。最高出力は370PS。また、フロントバンパーも新規に制作したタイプで、前置きインタークーラーに対応するように大きな開口部を設けている。
■キャロッセ
キャロッセは、新型スイフトスポーツ用のパーツとして、車高調整式サスペンション、スタビライザー、ストラットタワーバー、ロアアームバー、クラッチ、LSDなどすでに多くのアイテムを用意している。
■藤壺技研工業
新型スイフトスポーツ用のオールチタン製マフラーを装着。マフラーエンドはカーボン仕上げになっていて、さりげなくスポーティな雰囲気を醸し出す。
■トラスト
登場して間もない新型スイフトスポーツ用のオリジナルパーツを早速ラインアップ。外装は、フロントスポイラーとリアウイングスポイラーを装備している。サスペンションやマフラーもオリジナルパーツ。
(真鍋裕行)
2012年 1月 14日