オート上海2013
メルセデス・ベンツ、AクラスベースのSUV「コンセプトGLA」をワールドプレミア
(2013/4/26 00:00)
メルセデス・ベンツが上海ショーに用意したワールドプレミアモデルは、SUVラインアップの中でもっともコンパクトなモデルとなる「GLA」。
前回2011年のオート上海では、スポーティさを前面に出した「Aクラスコンセプト」を発表したメルセデス・ベンツ。コンセプトモデルから大きなデザイン変更を受けずに市場へ導入された新型Aクラスは、アグレッシブなデザインやコストパフォーマンスの高さが受け入れられ、購入する年齢層の平均が以前よりも10歳若くなったと言う。
Aクラスの若年層への支持拡大にも表われているように、コンパクトモデルの存在意義はラインアップの中でも大きくなっていて、併せてSUVモデルもマーケットでは重要度が増している。注目度が上がっているコンパクトとSUVの特徴を融合させた「GLA」で、今後の市販化によりさらなるユーザー層の拡大を目指しているようだ。
コンパクトとSUVモデルへの支持は数値にも表われていて、販売台数の50%がコンパクト、30%がSUVというシェアになる。これらの好調なセールスを受け、昨月はメルセデス・ベンツにとってこれまでの販売記録を上回ったというから、GLAへの期待度も伺える。
初公開されたGLAのボディーサイズは、4383×1978×1579mm(全長×全幅×全高)。Aクラスと似たフォルムを持つが、2本の力強いバーを用いたグリルやレンズ類は独自のデザインとなっている。ヘッドライトにはLEDを採用し、「レーザーヘッドライト」という遊び心のある革新的なタイプと言う。このレーザーヘッドライトはプロジェクターの機能を持っていて、室内のモニターに映し出した映画や写真などの画像を壁などに映し出すことができる。市販化のときに採用されるかは不明だが、ヘッドライトの新しい使い方として面白い機能だろう。
搭載されるエンジンは、最高出力211HPの直列4気筒2.0リッターターボエンジン。国内で先日発表された「A250シュポルト」に搭載されたモデルと同様になる。これに7速デュアルクラッチトランスミッション「7G-DCT」を組み合わせ、4MATICにより4輪を駆動する。トランスミッションと駆動システムはGLAのサイズに合わせた設計となり、軽量さも特徴となる。
コンセプトGLAのデザインや仕様などは、中国国内で多くのリサーチを行った結果として決定したと言う。メルセデス・ベンツは2020年までにSUVモデルの販売台数を100万台まで伸ばす計画を持っていて、GLAはその一翼を担うモデルになる。