東京モーターショー2015
カワサキ、Ninja H2/H2R搭載エンジンの進化版「バランス型スーパーチャージドエンジン」を参考出品
日本初公開モデル「Ninja ZX-10R ABS」などを出展
（2015/10/31 22:34）
- 2015年10月30日～11月8日一般公開
カワサキ（川崎重工業）は、東京モーターショー2015において日本初公開となる「Ninja ZX-10R ABS」や、「Ninja H2/H2R」に搭載したモーターサイクル用スーパーチャージドエンジンを進化させた「バランス型スーパーチャージドエンジン」を出展した。
日本初公開となる「Ninja ZX-10R ABS（海外向けモデル）」は、2015年スーパーバイク世界選手権において、年間タイトルを獲得した「Ninja ZX-10R（レース仕様）」の市販モデル。
搭載される並列4気筒998cm3エンジンは、クランクシャフトの慣性モーメントを低減して、コーナー立ち上がりの加速力向上とシャープなハンドリングを実現。メインフレームは、ディメンションの見直しによりコーナリング性能を向上させた。
新採用のバランスフリーフロントフォークは、レースマシンで使用されている物と同構造の仕様とし、より精細に車体姿勢をコントロールできる次世代型電子制御技術も多数導入。レースで得たノウハウをもとに、市販モデルにおいてもさらなるサーキット性能を向上させたとしている。
10月28日のプレスカンファレンスでは、川崎重工業 モーターサイクル＆エンジンカンパニープレジデントの富田健司氏が登壇。同モデルについて、富田氏は「レースで磨き上げられたテクノロジーを市販車にフィードバックして、さらに心躍る走りを皆様に提供したいという想いを実現した。さらにパワーアップしたエンジン、洗練されたハンドリング、最先端の電子制御など、そのすべてがファクトリースペックといえる」とコメントした。
また、同会場には「Ninja H2 / H2R」に搭載されたスーパーチャージドエンジンを進化させた「バランス型スーパーチャージドエンジン」が参考出品された。
同エンジンについて、富田氏は「Ninja H2 / H2Rで実現した画期的なテクノロジーにおいて、私たちは次なる進化を試みています。ライダーの心をさらに動かせる加速感と、社会が求める燃費性能をみたしたエンジンにより、エキサイトメントとクリーンネスを両立する新たなライディングエクスペリエンスが実現する日はそう遠くない未来です」と予告した。
同プレゼンテーションでは、カワサキが長年持ち続けてきた「走り“RIDE”」への「こだわり“IDEOLOGY”」を「RIDEOLOGY（ライディオロジー）」と名付けたことを発表、今後さまざまな機会で「RIDEOLOGY」の世界観を伝えていくとした。
