インドネシア国際モーターショー2014
三菱自動車、インドネシアで高まるミニバン需要に応え「デリカ」を投入
コンパクトMPVのコンセプトカーから「パジェロ スポーツ」「ミラージュ」までオールラインアップ展示
(2014/9/20 16:11)
三菱自動車工業は、第22回インドネシア国際モーターショー(The 22nd Indonesia International Motor Show)の会場において、インドネシア市場で高まっているミニバン需要に応えるべく「デリカ」の市場投入を発表した。
インドネシアモーターショーの会場がある首都ジャカルタでは、トヨタ「アルファード」やホンダ「モビリオ」など、フルサイズからコンパクトまで3列シート仕様のモデルが街中を走っているのが散見される。三菱自動車としては、これまで3列シート仕様のモデルをインドネシア市場へ投入していなかったことから、ライバル車への対抗としてデリカを投入することを決定した。
日本では直列4気筒DOHC 2.2リッターディーゼルターボエンジン車(4WD)、直列4気筒DOHC 2.4リッターガソリン車(4WD)、直列4気筒SOHC 2.0リッターガソリン車(2WD)の大きく3パターンが展開されるが、インドネシア市場へ投入するのは直列4気筒SOHC 2.0リッターガソリン車(2WD)の7名乗車仕様。日本で販売されるモデル同様、最高出力110kW(150PS)/6000rpm、最大トルク191Nm(19.4kgm)/4200rpmを発生し、価格は4億900万インドネシアルピア(約409万円)と発表されている。
また、会場では6人乗りのコンパクトMPVのコンセプトモデル「MITSUBISHI Concept AR」を展示。「MITSUBISHI Concept AR」は、2013年の東京モーターショーで初公開されたSUVの機動性を兼ね備えたコンパクトミニバン。直列3気筒MIVEC 1.1リッター直噴ターボガソリンエンジン、ベルト駆動のスターター・ジェネレーター、リチウムイオンバッテリーを組み合わせる「マイルドハイブリッドシステム」を搭載した、環境性能に優れたモデルとして現地でアピールを行っていた。
このほかにも、プロダクションモデルとして2009年に投入した中型SUV「パジェロスポーツ」や、2012年に投入した小型SUV「アウトランダースポーツ」(日本名:RVR)や「先進国における環境対応車」「新興国におけるエントリーカー」というニーズを両立させたグローバルコンパクトカー「ミラージュ」を展示するなど、同社のオールラインアップで会場を沸かせていた。