CES 2016

クルマの自動運転が大きな話題となるのか? 開幕準備の進む「CES 2016」

BMWは、2016年もiシリーズの試乗を用意

2016年1月6日~9日 開催

CESが開催されるLas Vegas Convention and World Trade Center

 世界最大の家電見本市「CES」が米国ネバダ州ラスベガスのLas Vegas Convention and World Trade Center(LVCC)において間もなく開幕する。一般公開日は2016年1月6日~9日となるが、その前日の1月5日はプレスデーとなっており、各参加メーカーから発表が行なわれる。

 本来、Consumer Electronics Show(家電見本市)という位置づけだったCESでは近年自動車関連の展示が増え続けている。以前は、クルマ用品としてパイオニアやケンウッドなどメーカーがカーオーディオを展示するのみだったが、クルマのIT化が進むことで、現在はアウディをはじめ、フォード、ダイムラー(メルセデス・ベンツ)、BMW、トヨタ自動車、フォルクスワーゲンなど自動車メーカーの展示が目立つ。また、その自動車のIT化を支えるサプライヤーも出展。ボッシュ、デンソー、ヴァレオ、デルファイなど、世界有数のサプライヤーの展示を見ることができる。

設営の進むCES会場。写真はSouth Hall
South Hallの向かいには、BMWの試乗会場がある。i3などが試乗できるほか、BMWブースもここに設置される
CES会場を望む建物の壁面に巨大な広告を設置

●2015年のCES記事

 さらにNVIDIA、クアルコムといった半導体メーカーも、クルマ関連の展示ではキープレイヤーになっている。PCのグラフィックス表示を司るGPU(Graphics Processing Unit)メーカーであるNVIDIAは、その膨大な処理能力を活かしてスーパーコンピュータへの利用を切り拓き、現在、自動車分野で最も注目されている自動運転を実現するディープラーニング処理を実行するキーパーツメーカーとして注目されている。

 自動車メーカーが主に出展するのは、LVCCのNorth Hall Level 1。トヨタもフォードもアウディもここにブースを構えるが、NVIDAやクアルコム、そして三菱電機はこのNorth Hall Level 1に展示ブースを設置。NVIDIAにおいては、2015年まで展示していたSouth Hallの展示がなく、この1カ所に絞っている。

 ここ数年のアウディの発表などにより、世界的な自動運転技術の発表の場と位置づけられたCES。1月5日に行なわれる2016年のCESの基調講演では、フォルクスワーゲン 乗用車ブランドの取締役会会長 ヘルベルト・ディース博士が、基調講演でモノのインターネット(IoT)と自動車産業の間のシナジーを明確に示す画期的なEVを含めた、電気モビリティの新しい時代について紹介するとしており、その発表内容にも注目が集まる。

CESのプレスルームに掲示されていた基調講演(キーノート)のスケジュール表。自動車メーカーのトップを切るのはフォルクスワーゲンとなる

 また、トヨタも自動運転に関する発表を行なうとしており、2016年のCESも自動車に関する話題は豊富と思われる。Car Watchでは、随時CESにおける発表&展示を現地取材をもとにお届けしていく。

 そのほか僚誌「PC Watch」「AV Watch」「ケータイ Watch」「家電 Watch」「デジカメ Watch」などで各分野の速報をお届け。Impress Watch全体の記事を集約する特設サイト「Impress Watch特集 CES 2016」も開設し、さまざまな分野の記事へのアクセスを容易にしている。

編集部:谷川 潔

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