トヨタ、F1日本GP前記者会見を開催
ヤルノ・トゥルーリ選手らが登壇

F1に参加する両選手には、国内でトヨタがスポンサードする各カテゴリーのドライバーから応援メッセージの入ったフラッグが贈られた
10月7日開催
メガウェブ トヨタ シティショウケース

 

 トヨタは10月7日東京都江東区、お台場地区にある「メガウェブ」にて、F1日本GPに向けての記者会見を開催した。今シーズンのパナソニック・トヨタ・レーシングのチーム成績は、非常に好調に推移しており、コンストラクターズランキングでは4位争いを演じている。

  ドライバーである、ヤルノ・トゥルーリ、ティモ・グロック両選手も安定した走りで、確実にポイント圏内にいるなど明らかに昨シーズンよりもよくなっている。とくに今シーズンから参戦した、ティモ・グロック選手はハンガリーGPで2位になるなど、初優勝にあと一歩という走りを見せている。

  記者会見において、トヨタ自動車専務取締役兼トヨタF1チーム代表の山科忠氏は「今年はみなさんからよい成績ですねと言われるのですが、まだこれからだと思っています。富士スペシャルのようなマシンもあるのですかと言われるのですがとくにそのようなものは用意していません。今年はマシン開発がうまくいっており、どのような状況になっても対応できると考えており、そういう意味では富士スピードウェイにマッチしたものを用意できると思います」と語り、日本GPへ向けての自信をのぞかせた。

  ヤルノ・トゥルーリ選手も「今シーズンはグロック選手の加入もあって、チームも非常によい雰囲気。ポイントも確実に取っていけているなどチームがうまくいっている」と語るなど、今年のパナソニック・トヨタ・レーシングの好成績は、チーム作りの成功にあるようだ。今回がF1日本GP初参戦となるグロック選手は「レースを非常に楽しみしています。とくにここ数日はファンのみなさん応援を感じています。コンストラクターズも激しい争いなのでポイント獲得に貢献したい」といい、コンストラクターズランキングを非常に意識した発言が印象的だった。

  10月10日から12日にかけて開催されるF1日本GP。今シーズン好調な、パナソニック・トヨタ・レーシング両選手の走りが非常に注目される。

トヨタ自動車専務取締役兼トヨタF1チーム代表の山科忠氏。現状の成績に満足していないだけに、F1日本GPでよりよい成績を目指しているようだった今シーズンは着実な成績を残しているヤルノ・トゥルーリ選手。パナソニック・トヨタ・レーシングチームのエースドライバー今シーズンからチームに加入したティモ・グロック選手。前戦となるシンガポールGPでも4位入賞し、好調を維持している
サードドライバーの小林可夢偉選手。主に日本での開発を受け持ち、今シーズンのチームの好調さの一端を支える。グロック選手が加入して、やり取りも多くなり、開発にも好影響と語ってくれたAT&T ウィリアムズチームからは中嶋一貴選手が駆け付けた。中嶋選手は、トヨタの若手選手の支援プログラム「トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)」のメンバーであるためだ



URL
トヨタ自動車株式会社
http://www.toyota.co.jp/
TOYOTA F1 TEAM official site
http://www.toyota-f1.com/public/jp/index.html
F1 2008 JAPANESE GP in FUJI SPEEDWAY
http://www.fujispeedway.jp/

(編集部:谷川 潔)
2008年10月7日