フォルクスワーゲン、「パサートCC」を国内発表
エキサイティングな車をラインナップ

パサートCCとゲラシモス・ドリザス社長
 10月19日発表

   フォルクスワーゲングループジャパン(VWGJ)は20日、ユーザー向けのプライベートイベント「Volkswagen Fest 2008」を富士スピードウェイで開催した。この中で、4ドアクーペ「パサートCC」の日本への導入を発表した。

   パサートCCは、2008年1月に米国デトロイトモーターショーで発表され、欧米では発売済みの車種。アッパーミドルクラスの4ドアセダン「パサート」の派生車種で、パサートも併売される。

   “4ドアクーペ”と銘打たれているとおり、スタイリッシュな外観が特徴。明らかにパサートよりも車高が低く、伸びやかな印象のスタイルが与えられている。実際、ボディーサイズは4,799×1,855×1,417mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2,711mmと、パサートよりも34mm長く、35mm広く、70mmも低い(数値はすべて英国仕様車)。

7台のパサートがステージに次々に登場。そのままステージを降り、展示エリアへ自走した
弧を描くルーフラインと全長に渡るプレスラインが印象的なサイドビュー。フロントマスクは、パッチドグリルをより立体的に造形
リアランプクラスターは大きく、複雑な輪郭を与えられたコンチスポーツコンタクト3とアルミホイールの足回りトランクルームは外見通り浅いが、奥行きがある
前後のランプクラスタートランクルームは外観から想像されるとおり浅いが、奥行きがある
パサートCCに乗ってドリザス社長が登場。ステージは雪や炎で派手な演出がされた

   インテリアはウッドパネルをドアまで張り、本革仕様ではツートーンカラーを採用するなど、やはりパサートよりも華やか。リアシートは中央部が物入れで仕切られた完全な2シート仕様となり、スポーティーな雰囲気になっている。

   発売日、価格、スペックなどは公表されなかったが、展示された車両はV6エンジンと4WDシステムを搭載しており、3.6リッターFSIエンジンを搭載したトップモデルの「VR6 4Motion」であろう。トランスミッションの詳細はわからなかったが、6速DSGと思われる。なお欧米ではFFや、2リッターターボエンジンを搭載したモデルも用意されている。

  発表の場にはVWGJのゲラシモス・ドリザス社長がパサートCCに乗って登場。「フォルクスワーゲンといえばポロやゴルフのような車がイメージされるが、今後はティグアンやパサートCCのようなエキサイティングな車もラインナップしていく」と述べ、実用車メーカーというイメージからの脱却を宣言した。また、来年にはシロッコ、新型ゴルフが導入されるとした。

URL
フォルクスワーゲングループジャパン株式会社
http://www.volkswagen.co.jp/ 
Volkswagen Fest 2008
http://www.volkswagen.co.jp/fest/popup.html

(編集部:田中真一郎)
2008年10月20日