三洋、4GB SSDと地デジチューナーを内蔵した「ゴリラ」新製品
インダッシュタイプのブランド「AV ゴリラ」を新設

11月20日~発売
オープンプライス



  三洋電機は、ナビゲーション機器「ゴリラ」シリーズの新製品として、4GBのSSDを内蔵した2DINインダッシュタイプの「AV ゴリラ」2製品と、ポータブルナビゲーション機器(PND:Personal Navigation Device)「ゴリラ」「ミニゴリラ」の合計4製品を11月20日より順次発売する。販売価格はいずれもオープンプライス。

AV ゴリラ「NVA-GS1580FT」「NVA-GS1480DT」

  AV ゴリラは、「NVA-GS1580FT」と「NVA-GS1480DT」の2製品を発売。発売日はいずれも11月20日で、店頭予想価格はNVA-GS1580FTが15万5000円前後、NVA-GS1480DTが13万5000円前後の見込み。同社はこれまでインダッシュタイプのカーナビブランドを「MM NAVI」としいたが、今モデルよりゴリラシリーズの1製品「AV ゴリラ」とし、コンシューマ市場向けカーナビをすべて「ゴリラ」ブランドに統一する。

NVA-GS1580FTNVA-GS1480DTインダッシュタイプナビのブランドを「AV ゴリラ」としてゴリラブランドに統一

  NVA-GS1580FTは、本体に12セグ/ワンセグの自動切換ができる地上デジタルチューナーを内蔵しており、車載向けSSD内蔵型ナビで地上デジタルチューナーを内蔵したのは同製品が業界初だとしている。なお、B-CASカードリーダーは本体外付けとなっている。NVA-GS1480DTは、ワンセグチューナーを内蔵する。

  このほかの仕様はほぼ同一で、タッチパネル搭載の7V型ワイド液晶モニターを搭載。高速処理の400MHzのCPU、DDRメモリー、2次元グラフィックスチップで構成された「GORILLAエンジン」を内蔵し、位置検索や画面操作の高速化や地図表示能力の向上などを図った。地図表示では、芝生や区画などにテクスチャーを付加して描画性能を向上させたほか、2画面表示や走行ルート前方を俯瞰した視点で見ることができる「ゴリラビュー」も表示できる。

  ナビゲーション機能では、約3400万件の住所地番検索数、約4000万件の電話番号検索、約450万件のジャンル検索が可能で、交差点や都市高速道路の入口の3D表示や、方面看板表示も行う。また、GPS信号から自動車の加速、減速、アイドリング時間などを計算して警告する「エコドライブ情報機能」、15府県の対象エリアであれば目的地が車上荒らしなどの盗難多発地帯である場合に警告する「盗難多発地点警告機能」、ゼンリンデータコムのドライブ情報サイト「いつもドライブ」に登録されている地点情報をSDカード経由で適用できる「インターネットでドライブ計画」といった機能も搭載する。

  このほか、内蔵のFM多重VICSを利用した渋滞予測機能、対応ETC車載器を接続してETC情報を表示する機能も利用できる。なお、10月21日に発売したPND「NV-BD600DT」に搭載されている日産自動車の情報配信サービス「カーウィングス」対応機能は搭載されていない。

  AV機能では、43W×4chのアンプを内蔵し、SDカードに保存したMP3/WMA/AACファイルの再生ができるほか、音楽CDの楽曲をSDカードに録音できる機能も搭載。ジャストシステムの音楽管理ソフト「Beat Jam」を利用して、録音した音楽ファイルに曲名やアーティスト名などの情報を付加することもできる。このほか、iPodの接続もサポートする。

  両製品とも本体サイズは178×160×100mm(幅×奥行×高さ)で、重量は約2.5kg。

NVA-GS1580FTの地図表示画面NVA-GS1580FTのナビメニューモニターを開いた状態
NVA-GS1580FTのAVメニューNVA-GS1480DTの地図表示画面

GORILLAエンジンGORILLAエンジンによるテクスチャーマッピングエコドライブ情報機能
盗難多発地点警告機能SDカード保存音楽の再生機能音楽CDをSDカードに録音できる機能

ゴリラ「NV-SD750FT」、ミニゴリラ「NV-SB510DT」

  PNDでは、7V型ワイド液晶と12セグ/ワンセグ自動切換可能な地上デジタルチューナーを内蔵した「ゴリラ NV-SD750FT」、5.2V型ワイド液晶とワンセグチューナーを内蔵した「ミニゴリラ NV-SB510DT」を発売。発売日と店頭予想価格は、NV-SD750FTが11月20日発売で13万円前後の見込み、NV-SB510DTが12月10日発売で7万5000円前後の見込み。

ゴリラ NV-SD750FTミニゴリラ NV-SB510DT

  NV-SD750FTは、NVA-GS1580FTと同様に車載向けSSD内蔵型ナビで地上デジタルチューナーを内蔵した業界初の製品。また、B-CASカードリーダーも本体に内蔵しており、車内の省スペース化を実現したとしている。バッテリーは非搭載で、別売りの電池パック「NVP-DP4(2万6250円)」を使用した場合は約3.5時間駆動できる。

  NV-SB510DTは、5.2V型液晶を搭載しながら、本体サイズを現行の4.5V型液晶搭載モデルとほぼ同等の容積としたとする製品。バッテリーを内蔵しており、フル充電時で約3.5時間利用できる。

  このほかの機能はNV-SD750FT、NV-SB510DTともほぼ同様。GORILLAエンジンを搭載しており、2画面表示やゴリラビューが利用可能。ナビ機能では、エコドライブ情報機能、盗難多発地点警告機能、インターネットでドライブ計画などが利用できる。このほか、トンネル内での自車位置表示機能、内蔵のFM多重VICSを利用した渋滞予測機能、操作などを簡易化した「かんたんモード」などの機能も搭載する。

  AV機能では、NV-SD750FTが1W×2chの、NV-SB510DTが1W×1chのアンプとFMトランスミッターを内蔵。SDカードに保存したMP3/WMAファイルの再生やJPEGファイルの表示ができる。また、NV-SB510DTのみワンセグ放送をSDカードに録画できる機能も搭載する。

  本体サイズと重量は、NV-SD750FTが190×37.5×109mm(幅×奥行×高さ)で、約680g。NV-SB510DTが139×24×86mm(幅×奥行×高さ)で、約275g。

NV-SD750FTの地図表示画面NV-SD750FTのナビメニュー

NV-SD750FTの右側面。SDカードスロットやオーディオ端子、USB端子を装備

NV-SD750FTの左側面。地上デジタルチューナーやVICSの外部アンテナ端子など搭載NV-SD750FTのアンテナは、2本のロッドアンテナを内蔵NV-SD750FTの背面。外部アンテナ入力やB-CASカードリーダー、折り畳みスタンドを装備
NV-SB510DTの地図表示画面NV-SB510DTのナビメニューNV-SB510DTの左側面。SDカードスロットなどを装備。右側面にはインターフェイスを装備していない
NV-SB510DTのアンテナは、1本のロッドアンテナを内蔵NV-SB510DTの背面、外部アンテナ入力や折り畳みスタンド、バッテリーを
NV-SD750FTの特長NV-SB510DTの本体サイズ三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 車載機器事業部の前田昭氏。「AV ゴリラは、ゴリラの新たな一歩を踏み込んだ製品」とコメント

 

URL
三洋電機株式会社
http://www.sanyo.co.jp/
ニュースリリース(AV ゴリラ)
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0811news-j/1104-2.html
ニュースリリース(ゴリラ、ミニゴリラ)
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0811news-j/1104-1.html

(編集部:大久保有規彦)
2008年11月4日