ホンダ、軽自動車「ライフ」をフルモデルチェンジ 雰囲気の異なる3タイプを用意。軽で初めてバックモニターを標準装備 |
ライフ(Gタイプ) |
94万5000円~168万円
ホンダは、軽自動車「ライフ」のフルモデルチェンジを実施し11月7日に発売する。販売価格は、94万5000円~168万円。
今回発売する新型ライフは、1971年に発売したモデルから5代目となる製品。今モデルでは、ユーザーが好みにあわせて選択できる3タイプを設定し、シンプルで実用的な通常モデル、上質感を向上させた「PASTEL(パステル)」、スポーティーな「DIVA(ディーバ)」の3種類を用意し、通常モデルでは「Cタイプ」「Gタイプ」2グレードを、PASTELとDIVAでは自然吸気エンジンモデルとターボエンジンモデルの、合計6グレードを用意する。
タイプ別の相違点は、通常モデルがベージュとダークグレーを組み合わせたインパネとシルバーの大型メーターを採用、PASTELではクロームメッキをあしらったフロントグリルやベージュ内装、ホワイトメーターを採用、DIVAではフォグランプ内蔵の大開口フロントバンパーやエアロパーツ、ブラック基調の内装を採用し、液晶タコメーターを装備している。このほか、DIVAではディスチャージヘッドライトやテールゲートスポイラーなどを追加できるメーカーオプション「スタイリッシュパッケージ」も用意する。
Gタイプ(リア) | Cタイプ |
Gタイプのインパネ | Gタイプのインテリア | Gタイプのメーター |
PASTEL | PASTELターボ |
PASTELのインパネ | PASTELのインテリア | PASTELのメーター |
DIVA | DIVAターボ |
DIVAのインパネ | DIVAのインテリア | DIVAのメーター |
新型ライフでは、「生活の中で実感できる運転のしやすさと使い勝手のよさを追求」したとしており、Aピラーの細型化や三角窓の大型化、フロントワイパーの突出量の減少、インパネアッパーの突起を削減、前席座面を35mm上昇させるなどして広い前方視界を確保。あわせて、ヘッドライト上部にマーカーを追加して車幅感覚をつかみやすくしているほか、サイドガラスラインを下げることで側面視界の向上も図っている。後方視界では、テールゲートウインドウの下端を下げたほか、中央部を凹型形状としたリアシートの採用などによって視界を確保しているほか、リアクォーターウインドウの追加、リアクォーターピラーの断面を小型化して斜め後方の視界も広げている。
前方視界のイメージ | 後方視界のイメージ | 側面視界のイメージ |
ヘッドライトマーカー | リアクオーターの視界イメージ |
運転補助機能では、Cタイプを除く全車でリアビューカメラと4.3型カラーバックモニター付きオーディオを軽自動車では初めて標準装備。オーディオのモニターでリアビューカメラの映像を確認できるほか、大型アナログ時計や記念日のイラスト表示、外部入力映像の表示が可能。オーディオ機能ではCDプレーヤー、AM/FMチューナーを内蔵し、AUX入力端子も用意する。また、PASTELの2WD車には駐車アシスト機能「Hondaスマートパーキングアシストシステム」をメーカーオプションで用意。同機能は前モデルの2006年10月のマイナーチェンジ以降に用意されていたが、今モデルでは自動操舵機能を追加し、ガイドに従いアクセル操作とシフト変更のみで容易に駐車ができるとしている。
インテリア面では、前モデルから室内高で30mm、前後搭乗者間距離で85mm、リアシートの座面を55mm、リアシートの背もたれを50mm拡大しつつも、AB型ベビーカーやポリタンクなどを収納できるリアラゲッジルームを確保。低床構造を採用し、センターピラーにアシストグリップを標準装備とすることでリアシートの乗降性を向上させている。また、ボンネットフードにインシュレーターを追加、フェンダーやピラーに防音隔壁を採用することで静粛性も高めている。
バックモニター付きオーディオ | リアビューカメラ | Hondaスマートパーキングアシストシステムの利用イメージ |
インテリア空間のイメージ | リアラゲッジルーム | センターピラーのアシストグリップ |
安全機能では、展開時間の短縮や持続時間の延長、低衝撃を実現したと言う世界初の連続容量変化タイプのSRSエアバッグを運転席に装備。PASTELには、前席用i-サイドエアバッグシステムとサイドカーテンエアバッグシステムをメーカーオプションで用意する。ボディでは、衝突時の自己保護性能向上と相手車両への攻撃性を低減させたコンパティビリティ対応ボディなどの安全機能を採用しながら、前モデルと比較して2WD車で約40kgの軽量化を図っている。
パワートレインは、点火タイミングコントロール機構「i-DSI(Intelligent-Dual & Sequential Ignition)」を搭載した直列3気筒 SOHC 660ccの「P07A型」エンジンを搭載。自然吸気エンジンでは最高出力38kW(52PS)/7100rpm、最大トルク60Nm(6.1kgm)/3600rpm、10・15モードの燃費が19.4~21.0km/L。ターボエンジンでは最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク93Nm(9.5kgm)/4000rpm、10・15モードの燃費が17.8~19.6km/L。低燃費走行時に点灯するECOランプをメーターに装備している。
サスペンションは、フロントではマクファーソン・ストラット式サスペンションを、リアでは2WD車でH型トーションビーム式サスペンションを、4WD車では新開発のド・ディオン式3リンクサスペンションを採用している。トランスミッションは4ATのみで、駆動方式は全グレードで2WD/4WDが選択できる。ボディーカラーは、新色の「プレミアムダークエメラルド・パール」「プレミアムクリスタルローズ・パール」「スマッシュイエロー」「ピンクゴールド・メタリック」を含む全12色を用意する。
このほか、ライフのGタイプをベースに、助手席シートに電動リフトアップ機能と電動スライド機能、電動リクライニング機能を搭載した福祉車両「助手席リフトアップシート車」を12月5日に発売する。販売価格は2WDで141万円、4WDで154万円。いずれも消費税が非課税となる。
各種エアバッグ動作時のイメージ | ECOランプ | フロントサスペンション |
リアサスペンション(2WD) | リアサスペンション(4WD) | 助手席リフトアップシート車 |
■タイプ/グレード一覧
タイプ/グレード | エンジン | トランスミッション | 駆動 | 消費税込み |
Cタイプ | 直列3気筒 SOHC 660cc | 4AT | FF | 94万5000円 |
4WD | 109万2000円 | |||
Gタイプ | FF | 103万4250円 | ||
4WD | 118万1250円 | |||
PASTEL | FF | 114万4500円 | ||
4WD | 128万1000円 | |||
PASTEL ターボ | 直列3気筒 SOHC 660cc ターボ | FF | 130万2000円 | |
4WD | 142万8000円 | |||
DIVA | 直列3気筒 SOHC 660cc | FF | 126万円 | |
4WD | 139万6500円 | |||
DIVA スタイリッシュパッケージ | FF | 140万7000円 | ||
4WD | 153万3000円 | |||
DIVA ターボ | 直列3気筒 SOHC 660cc ターボ | FF | 147万円 | |
4WD | 159万6000円 | |||
DIVA ターボ スタイリッシュパッケージ | FF | 155万4000円 | ||
4WD | 168万円 |
■ボディーカラー
タフタホワイト(Gタイプ) | プレミアムホワイト・パール(Gタイプ) | シリウスブルー・メタリック(Gタイプ) |
アラバスターシルバー・メタリック(Gタイプ) | ナイトホークブラック・パール(Gタイプ) | プレミアムダークエメラルド・パール(Gタイプ) |
プレミアムクリスタルローズ・パール(Gタイプ) | スマッシュイエロー(Gタイプ) | ピンクゴールド・メタリック(PASTEL) |
バニラクレム(PASTEL) | ソレントブルー・パール(DIVA) | アドミラルグレー・メタリック(DIVA) |
■URL
本田技研工業株式会社
http://www.honda.co.jp/
ニュースリリース
http://www.honda.co.jp/news/2008/4081106-life.html
製品情報
http://www.honda.co.jp/LIFE/
関連記事
【11月7日】ビクター、新型「ライフ」などに対応したホンダ車向け純正カーナビ
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081105_38049.html
【10月14日】ホンダ、11月6日発表の新型「ライフ」をWebで先行公開
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081014_37915.html
(編集部:大久保有規彦)
2008年11月7日