新日本石油と新日鉱ホールディングスが経営統合へ
ENEOSとJOMOをそれぞれ傘下に持ち、売上高11兆円超企業が誕生

12月4日発表



 新日本石油と新日鉱ホールディングスは12月4日、経営統合を行うことに合意したと発表した。経営統合比率は今後の協議で決定する。

 新日本石油は石油業界国内最大手で、2008年3月期の連結売上高が7兆5240億円。新日鉱ホールディングスも国内大手で、同じ2008年3月期の連結売上高が4兆3395億円。単純計算すると売上高が約11兆円以上の巨大企業が誕生することになる。

 この経営統合により「世界有数の“総合エネルギー・資源・素材企業グループ”へと発展することを目指す」としており、統合の背景には世界的なエネルギー環境の変化、新エネルギーや省エネルギーの分野において地球環境に対する意識の高まりがある。経営基盤を強化することにより、日本のエネルギー・資源・素材の未来の創造に貢献すると言う。

 新日本石油は「ENEOS(エネオス)」ブランドの、新日鉱ホールディングスは傘下のジャパンエナジーが「JOMO(ジョモ)ステーション」ブランドのガソリンスタンドを展開しているが、「石油精製販売事業については、経営統合により初めて可能となる劇的な事業変革を早期に実現する」とふれられており、大きな変革が予想される。

 経営統合に関するスケジュールは、2009年6月の定時株主総会による承認を得て、2009年10月に統合持株会社の設立予定となっている。

 

URL
新日本石油株式会社
http://www.eneos.co.jp/
プレスリリース
http://www.eneos.co.jp/company2/press/2008_2009/20081204_01_0941856.html
新日鉱ホールディングス株式会社
http://www.shinnikko-hd.co.jp/
プレスリリース
http://www.shinnikko-hd.co.jp/newsrelease/2008/081204_1107.php

(編集部:谷川 潔)
2008年12月4日