J.D.パワー、国内のライン装着タイヤ顧客満足度調査を発表 ハイブリッドカーのタイヤはグリップ性能に不満

　J.D.パワー アジア・パシフィックは12月10日、「2008年日本OEタイヤ顧客満足度調査」の結果を発表した。OEタイヤは「Original Equipmentタイヤ」の略で、新車に装着されたタイヤのこと。

　調査対象は、2007年3月～2008年2月に新車の乗用車(軽自動車を除く）を購入したユーザー6145人。「コンパクトカー」「パッセンジャーカー」「ミニバン」「SUV」の4分野に分けて、「見映え」「ハンドリング/グリップ性能」「乗り心地/静粛性」「耐久性/信頼性」の4ファクターを評価した。

　この結果、コンパクトカーでブリヂストン、パッセンジャーカーとSUVでミシュラン、ミニバンでブリヂストンとヨコハマが1位になった。なお、4分野ともに、総合満足度への影響度は「見映え」が最も大きいとしている。

　レポートでは、ハイブリッドカーのOEタイヤが、グリップ性能についてのユーザーの評価が低いことに言及。自動車メーカーの要求を満たすだけでなく、ユーザーニーズを捉えてグリップ性能を向上させる必要があるとしている。

　また、そのブランドに「環境に配慮している」イメージを持っているユーザーは、持っていないユーザーよりも購入意向が高い傾向も指摘。この傾向は2007年から強くなっているとしており、環境商品と環境活動の重要性を説いている。

【タイヤブランド別ランキング（1000ポイント満点）】

コンパクトカー	パッセンジャーカー
ミニバン	SUV

グラフの出典はいずれもJ.D.パワー アジア・パシフィックの「2008年日本OEタイヤ顧客満足度調査」。いつくかのブランドは、少数サンプルのためランキングに含まれていない。

■URL
株式会社J.D.パワー アジア・パシフィック
http://www.jdpower.co.jp/
ニュースリリース（PDF）
http://www.jdpower.co.jp/press/pdf2008/2008JapanOETire_J.pdf

（編集部：田中真一郎）
2008年12月11日