ボルボ、新型「S60」のコンセプトカーをデトロイトショーに出展 自動フルブレーキによる歩行者衝突回避機能などを搭載 |
ボルボ(Volvo Car Corporation)は、2010年に発売予定の新型「S60」のコンセプトカー「ボルボ S60 コンセプト」を、1月11日より米国デトロイトで開催される「2009 North American International Auto Show」(デトロイトショー)に出展すると発表した。
S60は、日本国内では2001年より発売されたミドルサイズの4ドアセダン。今回デトロイトショーに出展するコンセプトカーは、エクステリアは特にリア部分でレーストラックを思わせるデザイン要素を強調させていると言う、今後発表のボルボ車で採用するデザインコンセプトを用いるが、新型S60と大きく異なることはないとしている。また、インテリアは未来のビジョンを示したデザインを採用しているという。なお、新型S60の日本導入時期については未定だ。
エクステリアは、フロントにボルボのロゴマークである大型のアイアンマークを取り付けた大径フロントグリル、新世代ボルボのアイデンティティとなるグリル両脇の小型ヘッドライト、バイキングの帆船をイメージせたヘッドライトとLEDバルブを採用。リアには車速にあわせて調整可能な格納式ディフューザーを装備。足回りには7スポーク20インチのホイールと低扁平率タイヤを装備し、ブレーキキャリパーにはブロンズ塗装が施されている。
ボルボS60コンセプト(リア) | ボルボS60コンセプトのヘッドライト |
インテリアは、センターコンソールにスウェーデンのクリスタルブランド「オレフォス」製クリスタルパネルを使用しており、スピードメーターは低速時には数字が目に近い位置に表示され、加速すると遠くなる機能が搭載されている。また、レザーシートはセンターコンソール下部とインナーシルに固定し、フロアと接触しない構造となっている。
ボルボS60コンセプトのインテリア |
フルオートブレーキ付き衝突警告システムによる警告のイメージ |
エンジンは、最高出力180hpの4気筒 1.6リッターの直噴ガソリンターボエンジンを搭載。このほか、停車時にエンジンを停止する「スタート・ストップ機能」、デュアルクラッチトランスミッションの「パワーシフト」、電動パワーアシストステアリング「EPAS(Electric Power Assisted Steering)」、燃料消費削減のために機能を制限する「DRIVe-モード」、冷却不用時にフロントグリルの風力偏向パネルを閉じ空気抵抗を抑える「グリル・シャッター」などの低燃費機能を搭載。ボディーにもフラットアンダーボディパネルや軽量素材を採用することで、119g/km(5.0L/100km)のCO2排出量を実現したとしている。
■URL
Volvo Car Corporation
http://www.volvocars.com/
ニュースリリース
http://www.volvocars.com/jp/footer/about/NewsEvents/Products_Info/Pages/default.aspx?item=52
製品概要(英文)
http://www.volvocars.com/intl/All-Cars/conceptcars/Pages/S60concept.aspx
(編集部:大久保有規彦)
2009年1月6日