Tata Motors（タタモーターズ）は3月23日（現地時間）、低価格コンパクトカー「Nano（ナノ）」の予約販売を4月9日から開始すると発表。あわせて、Nanoのグレードなど仕様を明らかにした。

　Nanoは、同社が2008年1月に発表し、2009年4月より発売すると予告していたコンパクトカー。3100×1500×1600mm（全長×全幅×全高）の4ドアハッチバックだが、インド国内のコンパクトカーと比較して約21％車内が広いと言う。エンジンは2気筒 624ccのエンジンをリアに搭載し、後輪駆動とするRRを採用。最高出力は35PS/5250rpm、最大トルクは48Nm/3000rpm、最高速度は105km/hで、30％までの登坂能力を持つと言う。トランスミッションは4速MTで、燃費は23.6km/L、CO₂排出量は101g/km。インドの排気ガス基準の「BS-II」「BS-III」に準拠し、「BS-IV」にも対応予定だとしている。

　グレードは、標準モデルの「スタンダード」、スタンダードをベースにエアコン、ツートンカラーのシート、収納棚、ブレーキアシストなどを追加した「CX」、CXをベースにファブリックシート、集中ドアロック、前席パワーウインドウ、デジタルトリップメーター、フォグランプ、リアスポイラーなどを追加した「LX」を用意。

　発表当初から10万ルピー（約19万5000円、3月24日現在の1ルピー1.95円で換算）程度で販売すると公言してきた価格は、地域によって異なるがスタンダードで11万2735ルピー（約22万円）～13万4250ルピー（約26万円）、CXで13万9780ルピー（約27万円）～16万3320円（約31万円）、LXが17万335ルピー（約33万円）～18万5375ルピー（約36万円）に設定された。Tata Motorsは、初回10万台の予約を4月9日から4月25日までインド国内のディーラーにて受け付け、2009年7月には納車する予定だとしている。

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