ETC休日特別割引を使って黒部に帰省 三郷南IC~黒部ICが1850円、渋滞もなく到着 |
今回ドライブした1998年式カローラワゴン |
3月28日、土日祝日上限1000円という高速道路料金のETC限定割引がスタートした。諸般の事情によりしばらく東京に置いていた母親の車(1998年式カローラワゴン)を、富山県黒部市の実家に届けなければならなくなり、高速代が安くなるならこのタイミングで、ということで、割引サービスが始まった3月27日の深夜から翌28日の早朝にかけて東京~黒部間をドライブした。
筆者の自宅は東京都江戸川区。これまでの経験上、関越自動車道に乗る場合、首都高速を利用するより、三郷から外環(東京外かく環状道路)に乗ったほうが早い。ルートは、三郷南IC(インターチェンジ)から外環→大泉JCT(ジャンクション)→関越道→藤岡JCT→上信越道(上信越自動車道)→上越JCT→北陸道(北陸自動車道)→黒部ICとなる。距離にして約400km。順調に走れば、休憩を挟んでも5~6時間あれば到着するはず。
「ドラぷら」の中にある「高速道路雪道情報」コーナー |
■雪でも慌てないために
さあ、出発だ。とその前に通過エリアの天気予報を調べると、東京では桜が咲き始めたというのに、信越・北陸地方では雪が降っているというではないか。幸い母親の車はスタッドレスタイヤを履いており、筆者自身も雪道のドライブをそれほど苦にしていないので、雪を理由に予定を変更することはないのだが、深夜のドライブとなると、実際の路面の状況がどうなっているのか気になる。
そこで活用したのが、NEXCO東日本が運営しているWebサイト「ドラぷら」の中にある「高速道路雪道情報」コーナーだ。このコーナーでは、NEXCO東日本管轄下の高速道路の積雪・降雪状況を確認できる。ちなみに、NEXCO中日本では「ユキイロ.com」というサイトで同様のサービスを提供している。それぞれケータイ版も用意されているので、この季節は、渋滞情報だけでなく、こうした積雪情報も事前にチェックしておきたい。
■走行レポート
ETC割引の初日とあって、それなりに混雑するのではないかと思っていたのだが、普段の週末とまったく変わらない光景で、三郷南ICから黒部ICまで渋滞は皆無だった。事前に調べたとおり、上信越道の妙高SA(サービスエリア)付近は積雪があり、雪も降っていたため、その先の北陸道も含め50km/h規制がかかっていたが、とくに走りづらいと感じることもなく、順調にドライブできた。
上里SAの様子。混み具合は普段の週末と同じ程度だった | 妙高SAの様子。雪が降り積もり、車もまばらだった |
東京都江戸川区の自宅を出発したのが27日23時ちょうど、富山県黒部市の実家に到着したのが翌28日5時45分。総走行距離は419km。燃費は15.58km/Lだった。
■通常料金、帰路との比較
さて、最後に料金の比較をしておこう。
普通車の通常料金では、外環道が500円、大泉JCT(関越道)~黒部IC(北陸道)が7750円で合計8250円かかる。今回は深夜の時間帯に走行したことで、ETC早朝夜間割引で外環道が250円、ETC休日特別割引(夜)で大泉JCT~東松山IC間が600円、東松山IC~黒部ICが1000円となり、合計1850円となった。差額は6400円と大きい。
ちなみに、満タン状態で出発して、到着後に満タンにしたところ、26.9リットル給油できた。レギュラーガソリン1リットル105円で、2966円。今回の移動にかかった金額は、高速代1850円+ガソリン代2966円=4816円となった。
帰京で利用した在来線特急の「はくたか」 |
なお、帰京に際しては、黒部駅から東京駅まで、在来線特急(はくたか)と上越新幹線を乗り継いで移動した。こちらでかかった金額は1万210円で、高速道路を利用した場合のほぼ倍。ただし、こちらの移動時間は3時間強で、高速道路のほぼ半分。時間と金額が反比例した形だ。もちろん、車で移動する場合は自分の体力も使うので、どちらが得かは人により印象が異なるだろう。
それでも、通常料金の場合は高速代8250円+ガソリン代2966円=1万1216円で、電車移動よりも高くついていたことを考えると、今回のETC割引のインパクトは大きい。複数人で移動するなら、その差はさらに大きくなるのは言うまでもない。
利用IC(自) | 利用IC(至) | 通常料金 | 割引後料金 | 割引額 | 割引内容 |
三郷南 | 大泉JCT | 500 | 250 | 250 | 早朝夜間割引 |
大泉JCT | 黒部 | 7750 | 1600 | 6150 | 休日特別割引(夜)・大都市近郊区間 +上限1000円 |
合計 | 8250 | 1850 | 6400 |
(編集部:湯野康隆)
2009年 3月 30日