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レクサス、“LEXUS SHORT FILMS”第3弾受賞作品を「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」オープニングセレモニーでプレミア上映
レクサス ブランドマネジメント部 Jマーケティング室長の沖野和雄氏も登壇
2016年6月3日 15:54
- 2016年6月2日 開催
レクサス(トヨタ自動車)は、6月2日~26日に開催されるアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2016」(SSFF&ASIA)のオープニングセレモニーで、「LEXUS SHORT FILMS」の第3弾として選ばれた「FRIDAY NIGHT」をプレミア上映した。
“Anticipation(予見)”をテーマに、初めて世界中から映画監督を一般公募
LEXUS SHORT FILMSは、レクサスが未来を担うクリエイターを発掘、支援する2013年に発足したプロジェクト。LEXUS SHORT FILMSは、従来の高級とは異なる価値である「Progressive Luxury」を追求するというレクサスのブランドビジョンのもと、グローバルなスケールでプレミアムブランドとしてのイメージ強化・確立に向けて行なっているさまざまな取り組みの一環であり、レクサスが目指す世界観を美しい映像によって描写するこのプロジェクトで選ばれた映画監督は、レクサスと米国の「ザ・ワインスタイン・カンパニー」の全面的なサポートを受けてショートフィルムを制作できる。
第3弾となる今回は“Anticipation(予見)”をテーマに、初めて世界中から映画監督を一般公募。2015年11月15日に行なわれた「Napa Valley Film Festival」の閉幕式で起用する監督4人が発表されており、今回のオープニングセレモニーでは、4人がそれぞれ手がけるショートフィルムのうち1作品がプレミア上映された。
オープニングセレモニーのなかで、司会進行を務め、SSFF&ASIAの代表でもある俳優の別所哲也さんから「なぜこのような取り組みをスタートさせたのか?」との質問を受けたレクサス ブランドマネジメント部 Jマーケティング室長の沖野和雄氏は「レクサスは『AMAZING IN MOTION』。期待を超えた驚きと、その先にある感動を与えるブランドでありたいと考えていますので、ショートフィルムを我々がサポートするのは必然だと思っています。そして将来を育てなきゃいけないと考えていますので、将来を担う若手の監督をサポートするという気持ちでLEXUS SHORT FILMSを立ち上げました。クルマを買っていただくのは必要ですが、クルマを通じてライフスタイルを豊かにしたいと我々は考えていて、いろんな手段でそれをお伝えしたい」と、プロジェクトの必然性について語った。
また、ハリウッドを代表するワインスタイン・カンパニーのプロダクションリーダーであるジョーイ・ホルビッツ(Joey Horvitz)氏は、LEXUS SHORT FILMSに協力していることについて「レクサスのショートフィルムも3シーズン目を迎えて、世界中の新進気鋭の監督にご応募いただいて協力できるプロジェクトになっています」と説明。フェスティバルアンバサダーとしてサブ司会を務めた映画コメンテーターのLiLiCoさんも「レクサスのサポートで、さまざまな監督たちがショートフィルムを創り続けられるということは、すごくうれしいことですね」と語る。
さらに別所さんも「ラグジェアリーブランドであるレクサスとハリウッドを代表するワインスタイン・カンパニーのタッグで、若き映像作家にチャンスを与えている。このプロジェクトはまさに夢のプロジェクトです。ここに集まっている日本の映像作家のみなさんも、このグランプリを獲ることを目指して戦っていただき、素晴らしい作品を作っていただき、そしてハリウッドへの道を切り拓いてほしいと心から思います」と熱のこもったコメントをしていた。
プレミア上映されたのは、フランスのアレクシィ・ミシャリク(Alexis Michalik)監督が手がけた「FRIDAY NIGHT」。舞台はフランス。アメリカ人女性が娘の留学先であるフランスのバーで「まだ離婚はしてないの。娘は元気よ、今日もどこかで遊んでるんじゃない?」と知人たちと談笑していたときに、突然事件が発生して場が一転する。その後、ショートフィルムらしくテンポよく二転三転しながらも、観る側にさまざまなことを“Anticipation”、つまり予想、期待させる。内容は観てのお楽しみであるが、そんな秀逸なシナリオと展開となっていた。
また、レクサスの沖野氏が「日本の映像作家のみなさんに、もっともっと世界に羽ばたいていただきたいという思いがありまして、世界に羽ばたいている特別な監督を招いてワークショップを開催します」と話したあと、映画監督の是枝裕和氏によるメッセージムービーが上映された。
このなかで是枝監督は「秋にレクサスさんとコラボしまして、若手の映像制作者、映画監督を育てるセミナーの講師を務めさせていただくことになりました。海外に羽ばたくというか、海外で勝負できる映画監督というのはなかなか育たない。僕も今、戦っている最中で四苦八苦しています、試行錯誤しています。なので、自分が現場でどんなことに取り組んでいるのか、どんなことに悩んでるのか、どんなことに向き合うと突破口が開けるのか、そんなことを自分なりに話してみたいと思いますし、みなさんからの質問に答えながら、これからの日本映画、日本に限らなくても若手の映画監督たちが世界で活躍できるための道を、いっしょに探ってみたいなと思っております。レクサスさんの取り組みは素晴らしいことだと思います」と語っている。
LEXUS SHORT FILMSで選ばれた4人の監督は、制作したショートフィルム作品とともに世界各地で開かれるフィルムフェスティバルに参加。制作された作品は劇場配給も行なわれる予定だ。
いろいろタッチポイントでレクサスとの接点を増やしていくことが狙い
オープニングセレモニー終了後に、レクサスの沖野氏に加え、レクサス グローバルPRコミュニケーション グループ長の中澤次郎氏にインタビューする時間も設けられた。そこで、LEXUS SHORT FILMS以外のブランドイメージ向上の取り組みについて質問したところ「LEXUS SHORT FILMSと同様に、豊かな社会をつくり上げるデザインと、よりよい未来づくりのためのアイデアを生み出す新進気鋭のクリエイターの育成と支援を目的とした国際デザインコンペティション『LEXUS DESIGN AWARD』も行なっています。こちらも受賞者は世界的なクリエイターによるサポートを受けてプロトタイプを製作し、世界最大のデザインエキシビションである『ミラノデザインウィーク』のレクサス会場で、作品の展示とプレゼンテーションを行なう機会が提供されます」との回答を得た。
そのほかにも多くの取り組みが行なわれているとのことだが、「お客様はお忙しいので、興味を持たれたことしか振り向かないですよね? なので我々は、いろんなタッチポイントでレクサスとの接点を増やしていくことを狙っています。我々のお客様は物事に精通されている経験豊かな方々なので、より豊かな情報や体験を提供しているブランドであることを認知していただけないと振り向いてもらえないので、このような発信を行なわせていただいています。1度目を向けていただいて、レクサス車に乗っていただければ、十分によさがご理解いただける、体験してもらえるので、まずは目を向けていただくことを重視しています」と説明された。
LEXUS SHORT FILMSに関しては、レクサスの中澤氏から「若手クリエイターの方々の支援を継続していますが、今回の“Anticipation”と言うテーマは、クルマで言うと燃料電池だとか、未来の技術を切り拓いていくという部分とか、レクサスブランドの特徴でもある『おもてなし』の部分。お客様の思いを先まわりで予見して、サービスやクルマの機能などで先まわりして実現していく、そんな点からテーマが決められています」と解説された。
SSFF&ASIAは、俳優の別所哲也さんが代表を務めるアジア最大級の国際短編映画祭。オフィシャルコンペティション3部門の優秀賞からグランプリを選出し、その作品はアカデミー賞短編部門のノミネート選考対象作品になっている。メイン会場は東京都渋谷区の表参道ヒルズで、ショートフィルムの上映は6月4日~26日までの開催となっており、一部のプレミアムイベントを除いて無料上映となっている。短編映画に興味がある人は足を運んでみてはいかがだろうか?