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日産、韓国 環境省の最終報告を受け「キャシュカイ」の販売を一時中止

今後の対応については検討中

2016年6月7日 発表

 日産自動車は6月7日、同社が韓国で販売している「キャシュカイ」EURO6ディーゼルエンジン仕様車の排出ガスに関して韓国 環境省が最終報告を発表したことを受けてコメントを発表した。

 この問題は、5月16日に韓国 環境省が韓国国内で販売されているキャシュカイについて、エンジン制御システムを意図的に設定して排出ガスを不正に制御したとの報告を公開したことに端を発したもの。これを受けて日産は、5月17日に「韓国で販売された814台のキャシュカイについては、同国環境省の定める法規に従い、正しく認証を受けております」と発表し、チーフ・コミュニケーション・オフィサーのジョナサン・アダシェク氏が反論を表明してきた。

 今回の発表で日産は、韓国 環境省の結論を確認中としつつ、韓国におけるキャッシュカイの販売を一時中止したことを明かし、今後の対応については検討を行なっているとしている。

 以下にニュースリリースで発表したコメントを掲載する。


日産の優先事項は、お客さまであり、販売店であり、韓国政府と密接にかつ透明性を持って連携することにより、日産キャシュカイの実走行環境でのNOx排出に関する懸念を解決することです。

当社の代表者は、この件に関して、韓国環境省の関係者と何度か会議を行い、様々な案件について話し合いました。一連の会議において日産は、既存のあらゆる法令や規則を遵守し、いかなる「不正かつ意図的な設定」や違法な任意操作デバイスも車両に搭載していないという立場を一貫して主張してまいりました。韓国で発売しているキャシュカイは欧州の排ガス規制「ユーロ6」適合を正式に取得しております。そして韓国の規則に従い、これらの排ガス規制に適合した車両の輸入および販売に関する認可を韓国政府より昨年取得しました。

現在、韓国環境省の結論を確認中であり、今後の対応については検討を行っています。

環境への配慮を常に意識しているリーディングカンパニーを目指している当社といたしましては、更なる排ガスの低減に向けて積極的に取り組んでまいります。日産は実走行環境での排ガスに関する課題を認識しており、今回の懸念に対応する為、該当車両の実走行環境におけるNOxを削減する技術的な改良を行う用意があることを韓国環境省に伝えました。あわせて、韓国におけるキャッシュカイの販売を一時中止致しました。出来るだけ早期に販売を再開したいと考えておりますが、今後の予定については、お客さまや販売店の方々に適宜ご連絡いたします。