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トーヨータイヤ、新配合ゴム採用の新製品「プロクセス・スポーツ」を11月26日公開

独自のゴム材料開発基盤技術「ナノバランステクノロジー」を進化

2016年11月17日 発表

 トーヨータイヤ(東洋ゴム工業)は11月17日、フラグシップタイヤ「PROXES(プロクセス)」ブランドに、ゴム材料開発基盤技術「ナノバランステクノロジー」を進化させて実用化した新配合ゴムを採用し、新商品「PROXES Sport(プロクセス・スポーツ)」を開発したと発表した。

 ナノバランステクノロジーは、ゴム材料を分子レベルで観察、予測、機能創造、精密制御することによって、理想的なゴム材料を高精度に開発する技術。「分析」「解析」「素材設計」「加工」という4つの体系を横断的に統合したゴム材料開発の基盤技術となる。

ゴム材料内部の精緻な構造シミュレーションモデルの構築やシミュレーションモデルの定量評価(グラフ化)技術の確立した「ナノ タンデルタ シミュレーション」
3次元での「フィラー構造」観察技術の構築、高輝度X線によるゴム内部「変形挙動」観察技術の構築、動的環境下でのX線フィラー構造情報の取得技術の確立した「ナノ ダイナミック サーチ」

 同社は4つの各体系における技術革新を進めてきたが、特に今回は「ナノ解析」「ナノ分析」を進化させ、ゴム材料内部構造の「定量評価」「動態確認」を可能とした。

 新商品プロクセス・スポーツは、同技術により実用化された新配合ゴムを採用し、従来品「PROXES T1 Sports」より、低燃費性能やウェットグリップ性能を大幅に向上させたとしている。

 なお、プロクセス・スポーツの詳細については、11月26日よりドイツで開催される「エッセンモーターショー」で発表予定。