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三菱自動車、上海ショーでSUVコンセプト「GT-PHEV Concept」「eX Concept」中国初公開

PHEVシステム採用のGT-PHEV Concept、次世代EVシステムと4輪制御技術搭載のeX Concept

2017年4月11日 発表

次世代クロスオーバーSUVのコンセプトカー「MITSUBISHI GT-PHEV Concept」

 三菱自動車工業は4月11日、中国 上海で開催される「第17回 上海国際モーターショー」(会期:4月19日~28日)の出展概要を発表した。

 今回の上海ショーでは、2016年のパリモーターショーで公開した独自のトリプルモーター方式のPHEVシステムを搭載する次世代クロスオーバーSUVのコンセプトカー「MITSUBISHI GT-PHEV Concept」と、2015年の東京モーターショーで公開した大容量・高性能バッテリーと小型・高出力モーターなどで構成される次世代EVシステムを搭載した「MITSUBISHI eX Concept」の2台を中国初公開する。

MITSUBISHI GT-PHEV Concept

 MITSUBISHI GT-PHEV Conceptは「大地を疾走するグラウンドツアラー」というコンセプトから命名されたモデルで、次世代クロスオーバーSUVの最上級モデルという位置づけのコンセプトカー。

 エクステリアでは、同社が推し進めるデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用し、存在感のある押し出しの強いデザインを採用。サイドビューでは水平基調でまとめたフォルムとして最上級クロスオーバーSUVにふさわしい上質感と走りの安定感を表現。さらに、金属の塊から削り出したような筋肉質で重厚感のあるボディは、凝縮された力強さを表現しながら、細部を精巧に造り込むことによって上質なスタイリングに仕上げている。

 パワートレーンに採用する独自のトリプルモーター方式のPHEVシステムは、次世代の大容量駆動用バッテリー、高出力・高効率のトリプルモーター、発電・動力性能を向上させたPHEV専用エンジンなどで構成され、力強い走りを実現するとともにEV航続距離を120km、総航続距離を1200km以上としてロングドライブを可能にした。

 また、フロントに1基、リアに2基で構成するトリプルモーター方式のフルタイム4WDと車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」によって高次元の操縦安定性を提供するほか、通信と車載カメラやセンサーで事前に得たルート・天候・路面などの情報をもとに、きめ細かい電費・燃費といった消費エネルギーマネージメントやさまざまな状況に適した4輪統合制御を行なうことが可能という。

MITSUBISHI eX Concept

MITSUBISHI eX Concept

 MITSUBISHI eX Conceptは、大容量・高性能バッテリーと小型・高出力モーターなどで構成される次世代EVシステムを採用し、車体側の軽量化も相まって航続距離400kmを実現するコンパクトSUVのEVコンセプト。

 エクステリアではコンパクトSUVにシューティングブレークの持つ上質さとクーペスタイルを融合させるとともに、フロントまわりでは「ダイナミックシールド」を採用。また、塊から削り出したような凝縮感のあるフォルムとし、躍動感あふれるアクティブなデザインに仕上げたという。

 EVシステムは大容量駆動用バッテリーと小型・高出力モーターなどで構成され、航続距離400kmを実現。駆動用バッテリーを車両下部にレイアウトすることで低重心化を図ったほか、フロントに1基、リアに1基のツインモーター方式フルタイム4WDと車両運動統合制御システム「S-AWC」を採用している。