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米GM、ステアリングやペダル類を持たない完全自動運転の量産車「クルーズAV」を2019年までに実用化
シリコンバレーのソフトウェア知識や技術とGMの製造技術を融合
2018年1月16日 20:46
- 2018年1月12日(現地時間)発表
米ゼネラルモーターズは1月12日(現地時間)、米国運輸省に対して第4世代の自動運転車「クルーズAV」の公道走行許可を申請。2019年までに自動運転車の公道走行を成功させる計画を発表した。
クルーズAVは米GMが“量産化に向けて準備が整った初めての車両”とするモデルで、最初からドライバーなしで安全に走行できる完全な自動運転車として開発されており、車内にはステアリングやアクセル&ブレーキなどのペダル類に加え、手動操作用のスイッチ類も備えないという。
米GMでは「自動車による衝突事故のない世界」「完全な電気自動車の普及による排出ガスの減少」「渋滞のない道路」「年齢、ライフステージ、身体的な能力を気にせず、好きな場所へ自由に行ける安心感」を目標に自動運転の実用化を目指しており、米GMの自動運転車は、衝突事故の主な原因として94%を占める「ドライバーの人為的なミス」を排除して、負傷事故や死亡事故を低減。さらに将来的に米GMの自動運転車が全てEV(電気自動車)になることで、環境の改善にも大きく貢献することが期待されるとする。
米GMによる自動運転車の実用化に向け、システムの安全性に関してシリコンバレーが培ってきたソフトウェアの知識や技術と、世界中に広がる“GMチーム”やデトロイトが誇る製造技術を融合させることが必要であり、安全性を中心に置き、次なるステップに向けた準備を進めて一丸となって取り組むとしている。