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ルノー、新型CセグメントSUV「カジャー」

「ルノー R-Link2」は「Android Auto」「Apple CarPlay」に対応

2018年4月12日 発売

347万円

新型CセグメントSUV「カジャー」

 ルノー・ジャポンは、Cセグメントの新型SUV「カジャー」を4月12日に発売する。価格は347万円。

 カジャーは4455×1835×1610mm(全長×全幅×全高)というサイズのボディに、最高出力96kW(131PS)/5500rpm、最大トルク205N・m(20.9kgm・f)/2000rpmを発生する直列4気筒DOHC 1.2リッター直噴ターボエンジンにデュアルクラッチトランスミッションの7速EDCを組み合わせ、前輪を駆動するコンパクトSUV。2017年8月に先行限定車の「カジャー Bose」が100台限定で販売され、今回から正規モデルとしてラインアップに加わることになる。

モデルエンジン変速機駆動方式価格
カジャー インテンス直列4気筒DOHC 1.2リッター直噴ターボ7速EDC2WD(FF)3,470,000円

 19インチの大径ホイールやボディ下側の全周をカバーするプロテクター、200mmの最低地上高、アプローチアングル18度、デパーチャーアングル28度を備えるプロポーションなどで力強いSUVテイストを強調するカジャーでは、ラゲッジスペースに格納用ハンドルを設置する6:4分割可倒式リアシートを採用。乗員の人数や荷物の量に合わせてラゲッジスペースをアレンジできるようにしており、通常時の527Lから最大で1478Lまで拡大可能として、バカンスでアクティビティを楽しむフランス人のライフスタイルに対応する実用性を備えているという。

 また、外装ではヘッドライトとリアコンビネーションランプをLEDとしたほか、ルノーモデルの新しいデザインアイコンとなっているLEDの“Cシェイプ”デイタイムランニングライトを標準装備して、デザインに統一感を与えている。ボディカラーは「ルージュ フラムM」「ブルー コスモスM」「グリ チタニアムM」「ブラン ナクレM(2万1600円高)」の4種類をラインアップ。

SUVの力強さとフレンチスタイルの流麗さを兼ね備える独自の外観デザインを採用
ヘッドライトユニットの外周部分に、ルノーモデルのデザインアイコンとして採用されている“Cシェイプ”のLEDデイタイムランニングを設定。ヘッドライトも「太陽光に近い光」でドライバーの夜間走行をサポートするフルLEDヘッドライトを搭載
オーバル形状に発光するLEDリアコンビネーションランプを採用。リアフォグランプも標準装備する
19インチのアロイホイールに、前後225/45 R19タイヤをセット
ホイールアーチ内の全面に吸音ライナーを設定し、走行中のキャビンを静かに保てるようにしている。
「ルージュ フラムM」
「ブルー コスモスM」
「グリ チタニアムM」
「ブラン ナクレM(2万1600円高)」
広い開口部を備えるカジャーのラゲッジスペース。外部からの視線を遮って運んでいる荷物を隠すフレキシブルトノカバーは、使わないときはラゲッジスペースの奥にぴったりと収納できる設計となっている
ラゲッジスペースの側面に、リアシートのシートバックを前方に倒す格納用ハンドルを設置
乗員の人数や荷物の量に合わせ、ラゲッジスペースは527Lから1478Lまで拡大可能

 高いアイポイントと水平基調のダッシュボードの組み合わせでドライバーの走りやすさを演出するインテリアでは、フルレザーシート(前席シートヒーター付)やナパレザーを表皮に使うステアリング&シフトセレクター、エアコンルーバーなどの外周を彩るシルバーベゼル、センタコンソールに施されたサテンクローム加飾などによって上質な車内空間を創出している。

 装備では「レッド」「ブルー」「ブラウン」「グリーン」「パープル」の5色に表示色を変更可能で、中央部分にスピードメーターやタコメーターのほか、オーディオなどの各種情報を表示できる「フルカラーTFTメーター」を採用。

 また、センターコンソールの7インチマルチファンクションタッチスクリーンを活用する「ルノー R-Link2」は「Android Auto」と「Apple CarPlay」に対応。スマートフォンの画面情報を7インチタッチスクリーンに表示して直接操作できる「ミラーリング」やハンズフリー通話などを利用できる。このほかにもルノー R-Link2は、外気の状態をモニターして汚れ具合を3段階(青=クリーン、薄いグレー=やや汚れ、グレー=汚れ)で表示。フィルターによって臭気や微粒子などが車内に入らないようガード、外気が汚れている場合は自動的に外気導入から内気循環に切り替える「エアクオリティコントロール」も備えている。

日本導入モデルは右ハンドルとなるカジャーのインテリア
レザーシートを標準装備し、フロントシートはシートヒーターを備える
ステアリングやシフトセレクターの表皮はナパレザー。ステアリングスポークにメーターの表示内容変更やハンズフリー通話などを操作できるスイッチ類を用意する
パーキングブレーキは電動式を採用する
センターコンソールにダブルステッチが施されたレザー調グリップを設定
センターアームレストの下に大型のコンソールボックスを設置。シートヒーターのスイッチがコンソールボックス前方にレイアウトされている
「フルカラーTFTメーター」を採用してカラーを5色から選択できるほか、中央の表示もスピードメーターやタコメーターなどを切り換えられる
「Android Auto」と「Apple CarPlay」に対応する「ルノー R-Link2」では、7インチマルチファンクションタッチスクリーンに対応スマートフォンの画面表示を映したり、ハンズフリー通話、車両設定の変更などが行なえる

 このほかにカジャーでは、2つのカメラと12個のセンサー、ミリ波レーダーを使って車両の周辺状況を検知し、安全なドライブをサポートするADAS(先進安全支援システム)を採用。

 フロントバンパー内のミリ波レーダーで自車と前方の車両の距離を検出する「エマージェンシーブレーキサポート」(アクティブブレーキ)は約30~140km/hで作動。車間距離が縮まって衝突の可能性が高まると、警告灯やブザーでドライバーに回避操作を促し、ドライバーが減速しない場合は段階的に自動ブレーキを作動させて衝突時の被害を軽減する。また、約70km/h以上の走行時にフロントカメラで車両前方の白線を検知し、車線からはみ出しそうになった場合にブザーで注意を促す「LDW(車線逸脱警報)」、約30~140km/hの走行時に前後各2個の超音波センサーでドライバーの死角をチェックし、車両などが存在する方向のドアミラー内に設置されたLEDインジケーターを発光&点滅させて注意喚起する「BSW(後側方車両検知警報)」も標準装備する。

 さらに先進装備として、対向車や先行車をカメラで検知してヘッドライトのハイビームとロービームを自動的に切り換える「オートハイ/ロービーム」、12個の超音波センサーで駐車可能なスペースを検出し、ステアリングを自動操作して車庫入れや縦列駐車などをサポートする「イージーパーキングアシスト」も標準装備している。

「エマージェンシーブレーキサポート」はまず自動的にブレーキを作動させてドライバーによる制動を促し、その後もドライバーがブレーキ操作をしない場合は最大2秒間の緊急ブレーキで衝突の被害を軽減
フロントカメラで白線を検知する「LDW」は、ブザーの音量を5段階、検知の感度を3段階に設定変更できる
「BSW」は死角の位置にクルマなどが存在するときにLEDインジケーターが発光。その状態でウインカーが操作されると注意を促すため点滅する
約40km/h以上で走行している時に作動する「オートハイ/ロービーム」
ステアリング操作を車両に任せ、ドライバーはアクセルとブレーキを操作するだけで駐車できる「イージーパーキングアシスト」
標準装備のフロントフォグランプはコーナーリングランプ機能付