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スバルとベル、民間向け最新型ヘリコプター「SUBARU BELL 412EPX」型機で事業協力

412EPX型機をベースにしたUH-X、2022年より陸上自衛隊向けに納入開始予定

2018年7月16日(現地時間) 発表

スバルと米ベル・ヘリコプター・テキストロンのプレスカンファレンス

 スバルと米ベル・ヘリコプター・テキストロンは7月16日(現地時間)、英国ファンボロー空港で開催中の「ファンボロー国際航空ショー」で、7月に型式証明を取得した民間向け最新型ヘリコプター「SUBARU BELL 412EPX」型機での事業協力を発表した。

 412EPXは、これまで412型機の多用途性や信頼性に対する高い評価を維持しながら、さらに能力を向上させた機体。メイン・ローター・ギアボックスの強化、潤滑油が抜けた状態で30分間の飛行継続が可能な能力「ドライラン能力」の向上、最大全備重量を1万2200ポンド(約5500kg)まで増加、マスト・トルク出力向上11%(飛行速度60ノット[約111km/h]以下)などの性能改良を実施。

 民間型試作機は、ベル施設(カナダ・ミラベル市)で試験を重ね、2018年7月5日に米国連邦航空局から型式証明を取得。スバルとベルが世界に向けて提供する予定としている。

 スバルは、2015年に防衛省との間で現在の陸上自衛隊向け「UH-1J」の後継機であるUH-X開発プロジェクト立ち上げ事業の試作請負契約を締結。412EPX型機をベースにしたUH-XをUH-1J後継機として、2022年より陸上自衛隊向けに納入開始予定。

 ベル 社長兼CEOのミッチ・スナイダー氏は「60年前に陸上自衛隊に最初にヘリコプターを納入して以来、ベルとスバルは長年のパートナーであり、UH-Xおよび412EPXでもこの素晴らしい関係が継続、発展することを期待しています」とコメント。

  また、スバル 航空宇宙カンパニープレジデントの戸塚正一郎氏は「ベルと協力のもと、412EPXをもって当社の民間機ビジネスを大いに発展させていきたい」とコメントしている。

スバルと米ベル・ヘリコプター・テキストロンのプレスカンファレンス
「SUBARU BELL 412EPX」型機