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ヤマハ発動機、燃費および排出ガスの抜取検査で「トレースエラー」を除外せず、有効測定としたケースが7件

当該7件の測定結果を除外して再検証。保安基準に適合していることを確認

2018年8月9日 発表

トレースエラーがあった7件の試験日、車種名、型式、逸脱時間など

 ヤマハ発動機は8月9日、7月9日付けで国土交通省から確認指示を受けていた「燃費及び排出ガスの抜取検査の不正事案を受けた確認の実施等について」に対する調査結果内容を発表した。

 この調査結果で、「道路運送車両法 保安基準の細目を定める告示 別添44」が定める運転速度の許容される逸脱時間を超えた(トレースエラー)測定結果を除外せず、有効な測定として処理したケースが7件存在していたことが判明。トレースエラー以外の測定環境条件の逸脱およびデータ書き換えはなかったという。この結果を受け、当該7件の測定結果を除外して再検証を行ない、保安基準に適合していることを確認したとのこと。

 不適切処理が生じた原因については、「トレースエラーに関して検査現場における作業標準等に不備があったこと、および測定結果の有効性を検証する仕組みが不充分であったことによるもの」としており、再発防止策として測定後にトレースエラーの有無を検証する手順を追加し、測定結果の有効性を二重に判定するプロセスを定め、すでに運用を開始しているという。