ニュース

日産、内部調査で発覚した不正行為により代表取締役会長カルロス・ゴーン氏らを解任へ

実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載

2018年11月19日 発表

日産自動車株式会社 代表取締役会長カルロス・ゴーン氏

 日産自動車は11月19日、同社代表取締役会長カルロス・ゴーン氏および代表取締役グレッグ・ケリー氏について不正行為があったことを発表した。

 不正行為は日産の内部通報を受けて内部調査され、「両名は、開示されるカルロス・ゴーンの報酬額を少なくするため、長年にわたり、実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載していたことが判明いたしました」とのこと。

 そのほか、カルロス・ゴーン氏については、日産の資金を私的に支出するなどの複数の重大な不正行為が認められ、グレッグ・ケリー氏がそれらに深く関与していることも判明したとのことだ。

 日産は、検察当局に情報を提供するとともに、当局の捜査に全面的に協力。引き続き今後も協力するとしている。

 また、「内部調査によって判明した重大な不正行為は、明らかに両名の取締役としての善管注意義務に違反するものでありますので、最高経営責任者において、カルロス・ゴーンの会長及び代表取締役の職を速やかに解くことを取締役会に提案いたします。また、グレッグ・ケリーについても、同様に、代表取締役の職を解くことを提案いたします」とし、今後についてはガバナンス、企業統治上の問題点の洗い出し、対策を進めていくという。