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タウ、Web上で完結する業界初の事故車買い取りサービス「オンライン事故車査定システム」説明会

3月初旬提供開始

2020年2月19日 開催

タウはWeb上で事故車の査定ができる「オンライン事故車査定システム」を3月初旬にリリース

 タウは2月19日、3月初旬に提供開始を予定している業界初のサービス「オンライン事故車査定システム」に関する説明会を開催した。

 タウは、日本では廃車となってしまうような事故車、自然災害などの被災車両を買い取り、クルマが貴重で壊れても修理をして使う文化のある海外に向けて販売するという専門商社。1996年の創業以降、損害保険会社やカーディーラーといった法人取引を中心に事業を拡大し、今後10年は個人からの買い取り、あるいは海外での事業拡大を計画しているという。

2019年9月期(2018年10月1日~2019年9月30日)の業績について。2019年は仕入れネットワークの拡大を目的に三重県四日市市、岡山県岡山市に営業所を開設。損害車輸送の拡大を目的に、物流部門を分社化して「株式会社TGL」を設立。これらのことにより、同事業年度における売上高は前期比5%増の283億円となった。計上利益は前期比64%減の2億5000万円。要因としては、販売国の輸入規制の影響や将来を見据えた海外事業への投資によるものとしている
2020年度第1四半期の業績について。第1四半期は関東、東北を中心とした台風19号による水害車の対応を実施。24年間の歴史において最大規模の水害となり、今も収束に向けた対応を続けている
過去3年間の水害対応実績について。大型の台風や豪雨によって大規模な水害が続いているが、被災地の救済を目的として積極的に水害車両の引き取りを実施。過去3年間で約3万台の総引き取り台数となっている
2019年の台風19号による水害対応について。被災地の早期復旧のため発生翌日に災害対策本部を立ち上げ、大量に発生した水害車の引き取りに向けた体制構築に着手。1月末時点の総引き取り台数は約1万2000台となっている
台風19号による水害車両の引き取り例。車両外周の黄色いラインが水没した水位を示している
新たな価値提供について。クルマを買い取るにあたって、価格だけでなく、ユーザーの置かれた境遇や愛車を手放さなければならないという心情にも配慮。買い取り価格以外の価値を提供するツールとしてオンライン事故車査定システムを開発した。また、CSR活動によって心の豊かさを提供する「See You Again」といったサービスも提供する

 今回発表した事故車買い取りの新サービスは、オンライン事故車査定システムでは、フロント、左右サイド、リア、ルーフの全5か所の損傷状況、エアバッグの展開数、足まわりの損傷数、エンジンが始動するかどうか、といった項目を入力すると査定が完了。買い取り価格が提示されるというもの。Web上でそのまま買い取りの申し込みもでき、個人情報の入力や車両写真のアップロードは価格の提示後に行なうので、気軽かつ手軽に査定できるとしている。

 なお、このオンライン事故車査定システムはリリース時には水害車には対応しておらず、水害車は専用の「水害車売却シミュレーター」の利用が必要となる。

株式会社タウ 上席執行役員 人事兼広報部長 藤久拓也氏

 説明会では、タウ 上席執行役員 人事兼広報部長 藤久拓也氏があいさつを実施。続けて同社 執行役員 自動車営業部 コールセンター部長 川上大地氏がオンライン事故車査定システムの説明を行なった。

 川上氏によると、事故車の売却には「早く現金化を行ないたい」というユーザーニーズがあり、対応スピードの速さが求められるという。そこで今回、買い取り価格の目安を通知する事故車売却シミュレーターに代わり、素早く手軽に買い取り価格を提示できるオンライン事故車査定システムを3月初旬に導入。このことにより、これまで実査定を行なってから手続き完了まで約2週間かかっていた日数を、約半分の1週間ほどに短縮できるとしている。

株式会社タウ 執行役員 自動車営業部 コールセンター部長 川上大地氏
タウを利用したユーザーに対するアンケートの結果
オンライン事故車査定システムの概要。“買い取り価格の目安を通知”する「事故車売却シミュレーター」に代わり、“買い取り価格を提示”するオンライン事故車査定システムが提供される
オンライン事故車査定システムの利用方法。PCやスマートフォンからアクセス可能

 川上氏は、「クルマの見積もりに対するたくさんの電話や査定の立ち会いといった煩わしさを取り除き、どなたでも気軽にご利用いただけるサービスです」とオンライン事故車査定システムについて述べ、今後のサービス利用者数推移目標は「初年度の2020年は1450件、2022年には年間約1700件の利用を見込んでいます」とした。

サービス利用者数の目標値

 また、クルマを売却したユーザーからのメッセージや写真と購入したユーザーからのメッセージや写真のやりとりをする「See You Again」というCSR活動についても紹介。

 川上氏はこの活動の目的について「本来中古車業界は、以前のオーナーの痕跡を残さないのが常かと思います。See You Againではあえて、以前のオーナーがどんな人でそのクルマにどんな想いが詰まっているのか、また次のオーナーがそれをどのように受け止めているのか、それを開示することで売却する方にとっては事故によるつらい思い出の軽減になったり、世界とつながる喜びになったりすればいいなと考えております。また、次に購入される方にとっては、前のオーナーの顔が見える安心感や中古車の流通の透明性に寄与できればと考えております」と語った。

 加えて、See You Againのメッセージは専用サイトにアップされ、メッセージに対する“いいね”の数によって、1いいね100円換算で世界各国の安心・安全なクルマ社会の実現を目的にしたチャリティキャンペーンを行なっていることも紹介された。

See You Again活動について
See You Againの目指す姿について
See You Againチャリティキャンペーンについて
See You Again活動を広めるため、サポーター企業も募集するという