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米レンタカー大手のハーツ、新型コロナウイルスの影響で経営破たん

2020年5月22日(現地時間)発表

新型コロナウイルスの影響によりハーツが経営破たん

 米ハーツ・グローバル・ホールディングスは5月22日(現地時間)、レンタカー大手のハーツが米デラウェア州連邦破産裁判所に米国連邦倒産法第11章(チャプター11)に基づく再生手続開始の申し立てを行なったことを発表した。ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドといった主要な地域や、ハーツが所有していないフランチャイズ店舗については今回の手続きに含まれていないとのことで、全世界で展開する事業自体は継続するという。

 今回の経営破たんの理由としては、新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延により旅行需要が減少し、収益が急激に減少したことが挙げられており、保有車両や2万人に上る人員の削減などに努めてきたものの、営業再開のめどが立たないことなどから再生手続を行なったという。

 今回の発表について、社長兼CEOのポール・ストーン氏は「COVID-19の影響の深刻さと、旅行と経済が回復する時期の不確実性により、私たちは状況を乗り切るためにさらなる措置を講じる必要がありました」と説明している。