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日本初の公道レース「ねっとの窓口A1市街地グランプリGOTSU2020」
島根県全域のケーブルテレビで完全生中継&YouTubeでライブ配信決定
2020年9月1日 14:22
- 2020年9月20日 開催
A1市街地レースクラブは、日本初の公道レース「A1市街地グランプリGOTSU2020」を9月20日に開催し、島根県ケーブルテレビ協議会ネットワークを通じて完全生中継を行なうと同時に、石見ケーブルビジョン公式YouTubeチャンネルにてライブ配信すると発表した。
A1市街地グランプリは、日本で初めて市街地で開催するレース。このグランプリは、A1(Anyone=誰もが)をテーマに掲げ、観戦する人、競技に参加する人、イベントを支える人ら、すべての人が新しいことにチャレンジし、最先端の考え方や技術に触れ体験できる場を創造することを目的に立案。
また、持続可能なCity(まち)を舞台に、自動車レースの枠を超えて、企業や研究機関がTechnologyとInnovation(技術革新)を発表、開発、実証実験することができる「まちの展示場」を目指し、これまでのモータースポーツとは違う「まち・ひと・技術・スポーツ」が融合するまったく新しいコンセプトで、まちと市民の活性および技術の発展に貢献したいとしている。
開催概要
大会名:ねっとの窓口A1市街地グランプリGOTSU2020
日時:2020年9月20日9時~15時
※天候不良の場合は22日まで順延
場所:島根県江津市街地サーキット
主催:A1市街地グランプリ江津大会実行委員会・A1市街地レースクラブ
後援(予定):
島根県地域振興部・江津市政策企画課・江津市連合自治会協議会
江津商工会議所青年部・一般社団法人江津青年会議所・桜江町商工会青年部
協力:JAF(日本自動車連盟)
放送概要
放送日時:2020年9月20日12時~13時30分
放送チャンネル:石見ケーブルビジョンをはじめとする島根県のケーブルテレビチャンネル15局(隠岐の島を除く)
YouTubeライブ:石見ケーブルビジョン公式YouTubeチャンネルにて配信
レース解説:森脇基恭氏
小さなまち「江津」で、日本初の取り組み
この市街地レース開催の構想は、2013年にスタート。これまで日本では長年実現することがなかった公道レースのため、日本の既存の仕組みへのチャレンジでもあるという。
誰も実際にやったことがないため、法律もルールもなく、マニュアルもルートもない中で、「どうしたらできるか?」を模索し、協議しては戻り、再度協議してはまた戻り、の一進一退。まさに「道なきところに新しい道を作る」作業となった。
さらにこの構想は、単なる公道を使ったレース開催だけを目指すものではなく、地方の未来のまちの在り方、技術革新、まちという場所を使って「新しいものが生まれる瞬間」に触れる場所を実現したい。東京一極集中が続く中で、地方の未来の種がたくさん詰まった場所。この江津から、そのスタートを切りたいという願いも込められている。
F1解説者の森脇基恭氏が賛同
このプロジェクトに初期の頃から賛同し、アドバイスをしているのがF1解説者の森脇基恭氏。コース設計、安全対策から関係各所との交渉、実務まで、壁が立ちふさがったときには、的確なアドバイスを実施してきたという。
森脇氏は大学を卒業後、本田技術研究所へ入社。四輪車設計の研究、開発に従事。1973年退社後、日本人初のチーフデザイナーとして英国のGDR社に入社。数多くのレーシングマシンを生み出し、手掛けたF3マシンは英国をはじめ各国のチャンピオンカーに輝いた。日本においても、GRD-73が富士グランドチャンピオンシリーズの年間チャンピオンとなっている。1976年および翌年のF1日本GPでは主催者事務局次長としてFOCAと交渉。
1977年には開催契約交渉を一任され、当時のFOCA会長バーニー・エクレトスンと渡り合い、F1日本グランプリ開催を成功に導いた。1978年よりノバエンジニアリングの取締役に就任。F3、FP、F2、F3000、F.Nippon、Grand-Champion、Group-Cなど多くのレースでチャンピオンを誕生させた。
1987年から日本GPが鈴鹿で開催されることが決まると、フジテレビがF1放送を開始。今日までF1放送の解説者として従事する。2013年の市街地レースグランプリの構想開始当時から、コース設計及び安全対策のアドバイザーとして日本初の市街地レース開催に尽力し、実現の立役者となる。
コースはショートコースに
2019年9月に大会開催を発表した際は約1.7kmのコースだったが、その後も協議を続ける中で、特に交通規制の時間制限に関するいくつかの課題をクリアするために、2020年4月に778mのショートコース案が出された。
大会まで残り約1か月となった現在、急ピッチで最後の調整と準備を進行中。同時に、小さな地方都市から、これまでにないまったく新しいものが生まれる瞬間を、より多くの人と分かち合いたい、歴史に残る記念すべき第1回大会を一緒に作り上げたいとの考えから、少しでも多くの人に「支援」という形で参加してもらえるように、独自のクラウドファンディングを立ち上げている。
なお、このクラウドファンディングはAll-In方式のため、目標金額に到達してもしなくても、大会を開催される。また、集まった支援金は、コース安全対策費、コース設営・撤去費、新型コロナウイルス対策費に使用される。