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東海理化とdotD、クルマ向けデジタルキーシステムをDeNA SOMPO Mobilityのカーシェア「エニカ」へ提供

非対面のやり取りで受け渡しを簡略化し、安全性・利便性を向上

2020年12月23日 発表

「FREEKEY for CAR」の「エニカ」へのサービス提供イメージ

 東海理化とdotDは12月23日、両社が協業するTOKAI RIKA Digitalkeyの手掛ける「FREEKEY for CAR」が、DeNA SOMPO Mobilityの個人間カーシェアサービス「エニカ(Anyca)」への導入が決定したことを発表した。2021年3月よりサービス提供が開始される。

 FREEKEY for CARの「FREEKEY BOX」は、取り付け工事を行なわずに、トランク、助手席などのスペースに設置でき、さらにクルマの所有者が第三者へ期間を指定して、スマホへ鍵の利用権限を付与することができるため、家族間やカーシェアリングのシーンにも幅広く利用できる。

 このFREEKEY for CARの導入によりエニカのオーナー(持ち主)とドライバー(利用者)は、非対面でクルマの鍵の受け渡しが可能となる。また、安全面の確保だけでなく、クルマと鍵を受け渡すための場所や、互いの待ち合わせ時間が不要となり、利便性が向上する。

 なお、FREEKEY BOXの対応車種数は、2020年11月時点で約300車種で、順次対応車種数を拡大させていくという。

参考写真:FREEKEY BOX(左)、トランクスペースへの設置例(中央)、FREEKEY for CARアプリ操作イメージ(右)

 導入の際は、FREEKEY for CARからAPI(Application Programming Interface:プログラムを連携させる仕組み)/SDK(Software Development Kit:ソフトウェアを開発するために必要なプログラムや文章をまとめるもの)を提供することにより、大規模なシステム開発をすることなく、セキュリティ技術を考慮したBLE(Bluetooth Low Energy)通信によるデバイス操作機能、権限管理機能、各種ログデータをエニカで管理するシステムへ連携。また、オーナーとドライバーは、別のアプリのダウンロードをすることなく、エニカアプリより直接利用期間の指定やドアの開け閉めをすることが可能となる。