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ダイハツ、「ハイゼット」「アトレーワゴン」など計62万4105台をリコール 一時的に急減速するおそれ

スバル「サンバー」、トヨタ「ピクシス トラック」など計10車種

2021年1月28日 発表

改善箇所説明図

 ダイハツ工業は1月28日、電気装置(自動変機[AT]制御コンピュータ)に不具合があるとして「ハイゼット トラック」「ハイゼット」「ハイゼット デッキバン」「アトレー ワゴン」、スバル「サンバー トラック」「サンバー」「サンバー オープンデッキ」「ディアス」、トヨタ自動車「ピクシス トラック」「ピクシス バン」の10車種、計62万4105台のリコールを国土交通省に届け出た。対象車両の製作期間は2014年8月3日~2020年11月6日。

 リコール内容は、動力伝達装置においてバルブボデーが異常摩耗し油圧漏れが発生するものがある。また、油圧漏れが発生した際に、AT制御コンピュータのプログラムが不適切なため、故障検知を正しく行なわないものがある。そのため、油圧漏れを正しく検出できず、そのままの状態で使用を続けると油圧漏れが大きくなり、最悪の場合、意図せぬクラッチが係合し、一時的に急減速するおそれがあるというもの。

 改善措置としては、バルブボデーの異常摩耗の検証に時間を要するため、全車両、AT制御コンピュータのプログラムを対策プログラムに書き換えるとともに、油圧漏れを点検し、油圧漏れが確認できた場合にはバルブボデーを新品と交換する。なお、バルブボデーの異常摩耗について原因が特定でき次第、必要に応じて措置を講じるとしている。

 不具合の発見は市場からの情報によるもので、不具合件数は35件、事故は物損1件が発生している。