ニュース
DS、新型フレンチラグジュアリー「DS 4」をオンラインでワールドプレミア
3グレード展開で、2021年第4四半期に発売予定
2021年2月4日 12:15
- 2021年2月3日(現地時間) 発表
仏DSオートモビルは2月3日(現地時間)、フレンチラグジュアリーカーの再興を担う新型モデル「DS 4」のワールドプレミアをオンラインで開催した。冒頭であいさつしたのは、DSオートモビル新CEO ベアトリス・フシェ氏だ。
最強のテクノロジーとフランスのサヴォア・フェール(匠の技)を融合したという新型DS 4は、革新的なEMP2プラットフォームを採用。拡張現実(AR)を組み合わせた「拡張テクノロジー」という新しい理念により、ドライビングエクスペリエンス、安全性、コネクティビティ、イノベーションを向上させた、DSが提案する未来のクルマだとした。
パワートレーンは、180PSを発生するガソリンエンジンと、110PSを発生する電動モーターを組み合わせた最新の「E-TENSE」プラグインハイブリッドシステムを採用。システム合計で225PSを発生し、EAT8トランスミッションと組み合わされる。コンパクトなバッテリーは室内やトランクの容量を落とすことなく効率よく配置され、電気モーターのみで航続距離50km(WLTPモード)を実現している。
足まわりには、路面を予測する「DSアクティブスキャンサスペンション」を採用。フロントガラスに装着したカメラが前方の路面を常時ハイスピードスキャンして通過する路面の凹凸を識別し、4輪のショックアブソーバーの減衰力をリアルタイムで最適に電子制御することで、常にフラットで快適な乗り心地と静粛性、走行安定性を保ち続けるという。
エクステリアは、フランス車ならではの装飾的技法を取り入れた流麗な4ドアハッチバック形式で、リアのルーフラインはクーペのようなスポーティなスタイルを採用。ブランドの特徴である彫刻的な形状を持つヘッドライトは、3つのロービームとハイビームモジュールを組み合わせたスリムなデザインの「DSマトリクスLEDビジョン」を搭載。フロントガラス上部のカメラで解析した前方の交通状況に応じて、独立した15のライトセグメントを自動点灯・消灯することで先行車や対向車を眩惑することなく常時ハイビームでの走行を可能にするとともに、暗闇から市街地など明るいエリアに入るとハイビームモジュールを外側から徐々に消してロービームにしたり、逆の場合は中央から徐々に点灯してハイビームに戻したりするという機能を持つ。
インテリアは、オーガニックでナチュラルな素材を多用し、シックで上質な出来栄えが自慢。また、コックピットは最新の“没入”型技術によって設計されているのが特徴だ。具体的には「DS拡張ヘッドアップディスプレイ」によって、ワイドスクリーンに映し出されるデジタルインフォメーションが前方の路面に直接表示されるように見えるため、ドライバーが目をそらすことなく各種の情報を確認できるという。また、すばやく起動するタッチスクリーンがドライバーのジェスチャーを認識し、ズームイン・アウトや文字入力などの作業を道路から目を離すことなく行うことができる「DSスマートタッチ」、さらに直感的に操作できる音声認識システムの「DS IRIS」システムを搭載する。
安全面では、次世代のレベル2運転支援システム「DSドライブアシスト2.0」を搭載。フロントやコーナー部に装備したレーダーやフロントガラス上部のカメラ、さらにAIによって走行車線や路面状況を解析することで、半自動の車線変更や、道路状況(カーブなど)や道路標識に応じて速度を調節する機能を実現した。また、夜間でも100m先の歩行者や動物を検知できるフロントグリルの赤外線カメラにより、デジタルインストルパネルに進路上に侵入するリスクのあるターゲットをハイライトしてドライバーに知らせる「DSナイトビジョン」を搭載する。
3年ぶりに復活したCセグメントラグジュアリーカーとなる新型DS 4は、CセグメントSUVの「DS 7 クロスバック」、BセグメントSUVの「DS 3 クロスバック」、Eセグメントサルーンの「DS 9」に続いて登場する、DS オートモビルの日本における4番目のモデル。グレードは「DS 4」「DS 4 CROSS」「DS 4 PERFORMANCE LINE」の3種類をラインアップし、2021年の第4四半期に発売予定となる。メルセデス・ベンツ「Aクラス」やBMW「1シリーズ」、アウディ「A3」など欧州Cセグメントのハッチバックモデルが直接のライバルになるはずだが、芸術的なスタイルを持つエクステリアとシックなインテリア、各種のデジタル装備がパーフェクトバランスしたDS 4は、かなり強力な存在になるに違いない。