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ダイムラー、新型「メルセデス・マイバッハSクラス」後席の快適性を優先した多彩なオプションを用意

2021年5月18日(現地時間)受注開始

V型8気筒とV型12気筒の2種類のグレードを設定

 ダイムラーAGは5月18日(現地時間)、新型「メルセデス・マイバッハ Sクラス」の受注を開始した。価格は164,565.10ユーロ(約2200万円)~217,323.75ユーロ(約2900万円)。

 新型メルセデス・マイバッハ Sクラスは、メルセデス・ベンツ「Sクラス」の完成度の高さとハイテク機能にマイバッハの高級感と伝統を融合させたモデルで、「エグゼクティヴシート」と「ショーファーパッケージ」を標準装備した後部席は、メルセデス・ベンツ Sクラスのロング仕様より180mmホイールベースが延長されていることで、より快適なワークスペースやリラックスエリアを実現している。その他にも、フロントシートの背面や後部座席の間には大きなウッドトリムが配置されるなど、豪華な専用ディテールが与えられている。

 また、ブルメスターと共同開発した「アクティブ・ロードノイズ・コンペンセーション」機能を内蔵する「ハイエンド4Dサラウンドサウンドシステム」を搭載。この機能により、ノイズサプレッション(雑音抑圧)機能を備えたヘッドフォンと同様に、逆位相の音波を用いて不要な低周波ノイズ(=ロードノイズ)を低減して、室内をより静かにできるという。

車内に入るロードノイズを低減する「アクティブ・ロードノイズ・コンペンセーション」を搭載

 この新型メルセデス・マイバッハ Sクラスは初めて4MATIC(四輪駆動)が組み合わせられ、2種類のグレードが設定されている。「S 580 4MATIC」は、第2世代スターター・オルタネーターと48Vマイルドハイブリッドシステムを内蔵したV型8気筒 4.0リッターガソリンエンジン(M176)を搭載し、最高出力370kW(503HP)/5500rpm、最大トルク700Nm/2000-4500rpmを発生。0-100㎞/h加速は4.8秒、最高速は250km/hをマークする。

 一方、「S 680 4MATIC」は、V型12気筒 6.0リッターエンジン(M279)を搭載。最高出力450kW(612HP)/5250-5500rpm、最大トルク900Nm/2000-4000rpmを発生。0-100㎞/h加速は4.5秒、最高速は250km/hとなっている。

多彩なオプション装備が用意される

 外観や機能的な部分では、オーナーの希望に応じてボディカラーを2トーン仕上げにすることができ、10種類のカラーコンビネーションから選択可能。また、リアドアを電動タイプにでき、MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)のインテリアアシストとの組み合わせることで、手のジェスチャーだけでドアの開閉ができるようになるという。また、ブラインドスポットアシストと統合することで安全性も高められる。

 さらに、街中での運転を楽にしてくれる「リアアクスルステアリング」も追加装備が可能。また、革新的なヘッドランプ「DIGITAL LIGHT」は、ガイドラインや警告マークを路面に投影するなど、まったく新しい機能を備える。

多彩なオプションが用意されている後部席

 後部席のオプションも充実していて「アダプティブ・リアイルミネーション」を装備すれば、室内照明の明るさと色温度を数段階に分けて調整できるだけでなく、LEDスポットライトは位置や大きさを調整できて、読書灯やラウンジライトとして使用できるようになる。また、後席乗員を検知することができるようになる「MBUXインテリア・アシスト・イン・ザ・リア」装備すると、ヘッドレストが自動的に伸長したり、パノラマ・スライディング・サンルーフのサンブラインドを、ハンドジェスチャーで操作できるようになる。

 さらに「MBUXハイエンド・リアシート・エンターテインメント・システム」を利用すれば、後部座席の乗員も車両に直接アクセスできるようになり、例えば2つの統合された11.6インチ高解像度ディスプレイで映画を見たり、インターネットコンテンツにアクセスしたりと、MBUXのフル機能を楽しめるようになる。

 また室内の高級感を高める「シルバーメッキのシャンパンゴブレット」も追加でき収納スペースにはオーダーメイドのインサートが、センターコンソールにはお揃いのホルダーが2つ用意され、移動中でもゴブレットを固定することができるようになるという。