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損保ジャパン、パナソニック製通信ドラレコで事故対応や自動車保険料割引などを実施する「Driving!」

2021年6月30日 発表

2021年7月1日 販売開始

2021年9月1日 保険始期

損保ジャパンがドラレコ特約の端末をリニューアル。新端末は通信機能付きでパナソニック製

 損害保険ジャパンは6月30日、通信機能付きドライブレコーダーを活用した安全運転支援サービス「Driving!(ドライビング!)」で、パナソニックと共同開発した通信ドラレコに端末をリニューアルすると発表した。このリニューアルに伴い、新たなサービスやスマホ専用アプリを提供。自動車保険の特約として、より一層の安心・安全を提供していくとしている。

 Driving!は、損保ジャパンの「ドライブレコーダーによる事故発生時の通知等に関する特約」を付帯した自動車保険に契約に提供されるサービス名称。この特約を付帯することで、パナソニック製の通信型ドラレコが提供される。特約保険料は月々850円(一括払いは年間9720円)で、ドラレコ端末は特約に含まれるため、故障時などは無料で交換となる。このパナソニック製ドラレコではリアカメラも増設できるが、リアカメラ部分は有償のオプション扱いとなっており、損保ジャパンからの販売は行なわず、接続可能機種の紹介となる。

記録映像はフルHD。準天頂衛星「みちびき」にも対応し、位置の誤差は1m以下という
ドライビングロゴ

 この新しいドラレコを用いた特約の販売は7月1日から開始され、その際の保険始期は9月1日からとなる。つまり、7月や8月始まりの契約の場合、この新しいタイプのドラレコでないため注意が必要だ。

 損保ジャパンの自動車保険に付帯する特約となるため、代理店契約となり、損保ジャパンでは「ドライビング」専用Webサイトを用意して代理店検索などが行なえるようにしている。

「ドライビング」専用サイト

https://www.sompo-japan.jp/tsunagaru-dorareco/

右が別途販売されるリアカメラ。本体は特約に含まれるため貸与の無償修理対象だが、リアカメラはオプションのため購入する必要がある

つながるドラレコで新たな安全運転支援サービス

 損保ジャパンは、この通信機能を持つドラレコを使用して「運転記録」「事故対応」「動画」「駐車位置確認」の4つの分野で新たなサービスを提供。運転記録ではこれまで月ごとだった運転評価が運転ごととなり、ヒヤリハット分析をタイムリーに行なえるようになる。また、ある特定期間において運転特性スコアが80点以上の場合、翌年からの自動車保険料を5%割り引く走行特性割引も用意されている。

 事故対応では、通信タイプのためすぐに連絡が可能となっている。ある特定以上の衝撃で事前に登録した家族や保険代理店に自動で通報することができるほか、マニュアルでのボタン対応も可能。たとえばあおり運転と思われるときにオペレーターと通話でき、相談することも可能となっている。また、事故時の映像などは一定以上の衝撃を検知した場合は自動で損保ジャパンに送信され、自動送信できないような衝撃の場合もドラレコがWi-Fi機能を持っているためスマホと接続して、スマホから損保ジャパンへ送ることが可能。SDカードを抜き出さずにドラレコ映像を管理できる「動画」機能を持っている。

 駐車位置確認は、スマホと連動して使用する機能で、スマホアプリから自車位置を確認可能。大規模駐車場で自車を見つけるのが容易になるほか、万が一の盗難時にもドラレコの電源が落ちていなければ追跡可能となる。

ドラレコによる安全運転支援機能の例
運転記録機能
駐車位置確認機能

 ドラレコ単体の性能も向上しており、測位機能はGPSのほか準天頂衛星「みちびき」にも対応。誤差1m以下での測位を可能としている。記録映像はフルHDでソフトウェアの自動アップデート機能も備える。1200mAhのバッテリ内蔵のため電源喪失時にも対応するほか、前述のように端末の故障・SDカードの劣化やバッテリの劣化による不具合の場合は無償交換が行なわれる。

【お詫びと訂正】記事初出時、一部に誤った表記がありましたので、お詫びして訂正させていただきます。