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フォルクスワーゲン、新型「ポロ GTI」ワールドプレミア 運転支援システムなど大幅刷新

2021年6月30日(現地時間) 発表

IQ.DRIVEトラベルアシストを初設定

 フォルクスワーゲンは6月30日(現地時間)、新型「ポロ GTI」を公開した。

 2021年4月に第6世代の新型ポロを発表し、その最もスポーティなバージョンとなる新型ポロ GTI。パフォーマンス、テクノロジー、スポーティさの点でポロシリーズの最先端が投入され、特別に調整されたハイパワーTSIエンジンとスポーツシャシーによりダイナミックな4ドアスポーツカーとなっている。また、初めてオプションとして半自動運転も可能にするなど、最新世代の支援システムにより、優れた快適性と安全性を実現したという。

 ポロは1998年以来、ゴルフとシロッコに次ぐ3番目のモデルとしてGTIをラインアップ。最新世代はモジュラートランスバースツールキット(MQB)の進歩により、高いボディ剛性と軽量化を両立。また、半自動運転を可能にする「IQ.DRIVEトラベルアシスト」が新型ポロ GTIに初めて搭載可能になった。このシステムは、ステアリング、ブレーキを0km/h~210km/hまで制御可能とし、アダプティブクルーズコントロール(ACC)や標準搭載しているレーンアシストをサポート。ドライバーは多機能のレザースポーツステアリングのトラベルアシストボタンを介してシステムを始動できる。

 さらに、オンラインでさまざまなサービスに接続できる新しいインフォテインメントシステムとなる最新世代の「MIB3.1」も搭載。eSIMが統合されたオンライン接続ユニット(OCU)により「We Connect」(期間限定)および「We Connect Plus」(欧州で1~3年間無料で使用できる予定)のオンラインサービスが利用可能とした。そのほかにも、音声制御、ストリーミングサービスへのアクセス、フォルクスワーゲンIDを使用したクラウドベースのパーソナライズなども強化され、通常のポロと同様に、App-Connect Wireless for Apple CarPlayやAndroid Autoなどのアプリにワイヤレスで接続できるようになった。このインフォテインメントシステムは、運転席のメーターと視線軸上に並んで配置されているので、どのような運転状況でも簡単に表示および操作できるとしている。

よりスポーティに仕上げられたエンジンとシャシー

 新型ポロ GTIは従来通り前輪駆動で、横置き型のターボエンジンには、直接噴射とインテークマニホールド燃料噴射を組み合わせたデュアル噴射システムやインテーク側の電子バルブリフトシステムを制御する4コアプロセッサーを搭載。標準装備の7速DSG(デュアルクラッチトランスミッション)と組み合わせられる。また、クルマに合わせて特別に調整されたスポーツシャシーが採用され、車高を15mm下げ、ドライビングダイナミクスが高められている。

 新しいIQ.Light(LEDマトリックスヘッドライト)と、デイタイムランニングライトとして光るラジエーターグリルバーも標準装備。メインヘッドライトを介して制御されるアダプティブフロントライティングシステム(AFS)は、IQ.Lightと組み合わせることで道路や周囲を均一に照らし、専用バンパーはよりワイドな存在感を付与。ラジエーターグリルには赤いGTIロゴがあしらわれている。リアで最も印象的なのは、アニメーション化されたブレーキライトとダイナミックインジケータを備えた新設計のLEDリアランプで、流れる光の動きを再現した。

 ボディカラーは「ディープブラックパールエフェクト」「スモークグレーメタリック」「キングスレッドメタリック」「ピュアホワイトユニ」「リーフブルーメタリック」の5色が設定され、後者の3つは、オプションで黒いルーフと組み合わせる2トーンも選択可能(ルーフパック)。ホイールは17インチのアロイホイールが標準装備され、オプションで18インチアロイホイールも設定されている。

 インテリアは「黒」「赤」「灰色」「クロム」が主なカラーで、GTIの典型的な特徴ともいえる赤のコントラストステッチやルーフピラーとルーフライナーはチタンブラックのトリムカラーを採用。オプションのビートサウンドシステムは300W×6スピーカーを備え、魅惑的な音響体験を実現。アンプはスペースを節約するために可変貨物エリアの床下に配置され、ラゲッジスペース容量は351Lを確保している。