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ウェザーニューズ、96時間以内の浸水被害リスクをピンポイントで予測する機能をアプリで無償提供開始

2021年8月13日 提供開始

来週にかけて西日本豪雨に匹敵する大雨のおそれあり、大雨災害に厳重警戒を呼び掛け

 ウェザーニューズは8月13日、スマホアプリ「ウェザーニュース」にて、大雨・豪雨災害による被害を最小限にすることを目的に、「浸水被害リスク予測」の提供を開始した。来週にかけて西日本から東日本の広範囲で大雨となり、多いところでは西日本豪雨に匹敵する降水量が予想されていることから、今後96時間以内の浸水被害のリスクを“ひざ・腰以上”“すねの高さ”の2段階で予測しアナウンスしてくれる。

 今回提供が開始された「浸水被害リスク予測」では、ウェザーニュース独自の気象予測と、国土交通省や都道府県が公表している低位地帯情報、浸水想定区域データに加えて、西日本豪雨(2018年7月)で実際に発生した浸水被害と当時の気象データをビッグデータとして解析。この先96時間以内の浸水被害のリスクを1kmメッシュでシミュレーション。西日本豪雨の浸水被害のデータには、当時ウェザーニュースのユーザーから寄せられた写真付き報告や浸水被害に関するアンケート調査の結果などを用いているという。

 アプリの画面上では、ユーザーの今いる場所で今後予測される浸水被害のリスクを“ひざ・腰以上”と“すねの高さ”の2段階で表示し、現在までの降水量も確認することが可能。また、周囲のリスクを地図上に表示し、地図をスクロールすることで、職場や実家周辺など現在地以外のリスクも詳しく把握できるとしている。

「浸水被害リスク予測」アプリ画面(イメージ)。96時間以内の浸水被害のリスクを1kmメッシュで予測

 ウェザーニュースが2018年に行なった調査では、西日本豪雨の際、「避難すべき状況」と認識していたにも関わらず避難しなかった人は全体の84%にものぼり、その中の4割以上の人が、避難しなかった理由として「自分の周辺は大丈夫だと思った」と回答したという。水害は危険が迫っていることを直前まで感じにくいのが特徴で、あらかじめ被害のリスクを把握することが、迅速な避難や安全確保の判断につながるため、ウェザーニューズでは「この『浸水被害リスク予測』機能は誰でも無料で利用できるので、ご自身やご家族の一刻も早い避難や安全確保にお役立てください」と案内している。

 なお、「ウェザーニューズ」アプリは、App StoreGoogle Playで無料でダウンロードできる。