ニュース
スバル、新型「WRX」(米国仕様車)世界初公開 271HP/258lb-ftの水平対向2.4リッター直噴ターボ搭載
2021年9月10日 22:00
- 2021年9月10日(現地時間) 発表
トランスミッションは6速MT&“Subaru Performance Transmission”をラインアップ
スバルは9月10日(現地時間)、新型「WRX」(米国仕様車)を世界初公開した。新型WRX(米国仕様車)は、2022年に米国で販売開始となる予定。
WRXは、高出力パワーユニットを核とする「シンメトリカルAWDシステム」を搭載した、スバルのAWDスポーツパフォーマンスを象徴するモデル。1992年に初代モデルとなる「インプレッサWRX」が誕生して以来、実用性を備えつつ、スポーツ性能を持つ個性的なパフォーマンスカーとして支持されてきた。
今回公開された新型WRXは、初代以来4世代にわたって受け継いできたWRXらしさを継承しつつ、さらなる高みを目指してパフォーマンスカーとしての価値、実用的なセダンとしての価値を革新的に進化させたという、新世代の“SUBARU AWD パフォーマンスカー”としている。
ボディサイズは183.8×71.9×57.8インチ(全長×全幅×全高)、ホイールベースは105.2インチ。
パワーユニットは、ドライバーの意思に瞬時に応える応答性と加速性能を特徴とする最高出力271HP、最大トルク258lb-ftを発生する水平対向4気筒 2.4リッター直噴ターボエンジンを搭載。トランスミッションには6速MTのほか、新制御ソフトウェアで変速レスポンスを高めた「Subaru Performance Transmission」を採用している。
スバルグローバルプラットフォームとフルインナーフレーム構造で高剛性化したボディとシャシーを採用することで、走りと動的質感を飛躍的に進化。好みに応じてクルマのキャラクターを大きく変えられるドライブモードセレクトや、さらなる安心を提供する「新世代アイサイト」なども新採用された。非日常を感じられる運転の愉しさだけではなく、安心してドライビングを愉しめる安全性と、日常的な使い勝手のよさを兼ね備えたパフォーマンスカーとして、アクティブなライフスタイルをサポートする。
新型WRX(米国仕様車/18インチアルミホイール装着)の主な諸元(開発目標値) | ||
---|---|---|
全長/全幅/全高(インチ) | 183.8/71.9/57.8 | |
ホイールベース(インチ) | 105.2 | |
エンジン種類 | 水平対向4気筒 2.4リッター直噴ターボ | |
最高出力(HP) | 271 | |
最大トルク(lb-ft) | 258 | |
トランスミッション | 6速MT | Subaru Performance Transmission |
AWD機構 | ビスカスLSD付きセンターデファレンシャル方式AWD | VTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD) |
サスペンション形式(前/後) | ストラット式独立懸架/ダブルウィッシュボーン式独立懸架 | |
ホイール | 18インチアルミホイール | |
タイヤサイズ | 245/40R18 |
圧倒的なパフォーマンスを自在に操る走りの愉しさ
ターボエンジンの力強い加速と、シンメトリカルAWD が生み出す意のままの走りをさらに進化。
パフォーマンスカーにふさわしい、非日常を感じさせる刺激的な動力性能として、電子制御技術によりドライバーのアクセル操作に瞬時に応答し、低回転から力強いトルクを発揮する水平対向2.4リッター直噴ターボエンジンを搭載。スポーツ走行時の優れた加速性能はもちろん、日常的な使用においても気持ちのよい加速フィーリングを実現し、さまざまなシチュエーションで走りの愉しさをもたらしている。
Subaru Performance Transmission搭載車には、走りの愉しさをさらに際立たせるスポーツ変速制御を採用。Dレンジでの走行中も、ドライバーの加減速操作に応じてレスポンスよく変速する。
Subaru Performance Transmission搭載車のAWDシステムは、AWDならではの安定性と、スポーティな回頭性を両立するVTD(Variable Torque Distribution)を採用。さらに、ドライブモードセレクト機能を備えたグレードでは、LSDトルクを制御することでさらに回頭性を高めるAWDスポーツモードも設定した。
WRXとして初めてスバルグローバルプラットフォームを採用し、フルインナーフレーム構造や構造用接着剤を組み合わせることで、ボディやシャシーをさらに高剛性化。ステアリング操作への応答性を高めるとともに、不快な振動や揺れを低減し、上質な走りを実現した。
ボディ剛性の高さを活かして、路面からの入力に対する足まわりのしなやかな動きを実現するため、サスペンションジオメトリを最適化。従来型に対して実用ストロークを伸ばし、接地性や安定感を向上させた。これにより、走りの愉しさに加え、快適な乗り心地にも寄与している。
モーターアシスト軸と、ドライバーのステアリング操作軸を別軸とした2ピニオン方式の電動パワーステアリングを採用。滑らかで応答遅れのないスポーティなステアリングフィールを実現した。
そのほかにも、走る愉しさを最大限に高める特別な装備として、パワーユニットだけでなく、ステアリングやダンパー、エアコンに至るまで、さまざまなユニットの制御を細かく調整できるドライブモードセレクトを一部グレードに採用。ドライバーの好みやシーンに応じて、スイッチ操作1つでスポーツカーの走りから上質な乗り心地まで、クルマのキャラクターを変化可能とした。
また、ドライブモードセレクト機能を備えたグレードでは、スポーティさと上質さを両立する電子制御ダンパーを採用。路面や車両の状況に合わせてリアルタイムにダンパー減衰力を可変制御し、揺れの少ないフラットな乗り心地を実現している。
走りの愉しさを予感させるアグレッシブでスポーティなデザイン
パフォーマンスカーにふさわしい大胆でアグレッシブなスタイリングで、走りの愉しさを表現。走りへの期待を駆り立てる、アグレッシブなエクステリアでは、ヘキサゴングリルを起点とした立体的で彫りの深い造形、ワイド&ローを強調するフロントバンパーのデザインや力強く張り出したフェンダーで、止まっていながら今にも走り出しそうな躍動感を表現し、走りへの期待感を高めた。
フロント・リアフェンダーのスポーツサイドガーニッシュやサイドシルスポイラーなどに、空気の流れを整えるヘキサゴンパターンの空力テクスチャーを採用。フロントフェンダー後部、リアバンパー後部にはエアアウトレットを設け、パフォーマンスカーならではのデザインとコーナリング時や高速走行時の操縦安定性を両立させた。
スポーティさと先進感を併せ持つインテリアデザインは、黒を基調としてレッドステッチを配したインテリアで、新型WRXのアグレッシブでスポーティなパフォーマンスを表現。インストルメントパネル中央には、さまざまな機能を集約した大型で高精細のセンターインフォメーションディスプレイを配置して、移動の時間を愉しく豊かなものにするという。
一部グレードには新設計・新デザインのRECAROシートを採用。RECAROとの共同開発により、従来型よりさらに体格保持性能を高め、スポーツドライビング時のドライバーの姿勢をしっかり保持する。
安心で愉しいドライブを可能にする進化した先進安全性能
パフォーマンスセダンならではの走りを最大限に愉しめるよう、安心・安全にも磨きをかけ、運転支援システムを進化。画角を拡大した新世代アイサイトをSubaru Performance Transmission搭載車に標準装備し、電動ブレーキブースターを組み合わせることで、プリクラッシュブレーキの作動領域をさらに拡大。交差点での衝突回避をサポートする。
また、ステレオカメラの広角化によって、認識範囲を拡大。従来型では先行車を捕捉できなかった急なカーブでも追従走行を継続するほか、割り込み車両もより早いタイミングで認識可能となった。
アクティブなライフスタイルに応える実用性とパッケージ
スポーティなデザインと、乗る人すべてが快適に過ごせる室内空間、実用的な荷室空間を両立。ゆとりを感じられる室内空間として、前後席それぞれのショルダールームを拡大し、ゆとりある室内空間を実現。また、従来型に対して拡大したホイールベースに合わせて後席空間を大幅に拡張し、座面長、レッグルームの拡大によって、後席乗員にもくつろげる空間を提供する。
スバルがこだわり続けてきた視界のよさは、新型WRXでも継承。ドライバーの直接視界をしっかり確保した。
トランクは、従来型と同様にベビーカーやゴルフバッグが入る容量を確保。4ドアセダンとして、日常的なシーンでの使い勝手も重視した。