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トヨタ、最高速度10km/hで歩行者と寄り添える3輪バッテリEV「シーウォークティー」
2021年10月1日 13:30
- 2021年10月1日 発売
トヨタ自動車は10月1日、歩行領域におけるモビリティシリーズ「C+WALK（シーウォーク）」の立ち乗りタイプである「C+WALK T（シーウォークティー）」を発売した。価格は、通常タイプが34万1000円、周辺検知センサーのついたSafety support仕様が35万4200円。トヨタ販売店に加え、トヨタレンタリース店でも販売する。
シーウォークティーは、3輪タイプのバッテリEV。0.27kWhの容量のリチウムイオンバッテリで動作し、定格0.25kW・最高0.35kWのDCブラシレスモーターでフロントホイールを駆動する。連続走行距離は約14km、充電時間は100V6Aの単相普通充電で約2.5時間。最高速度は、2、3、4、5、6、10km/hと切り替え可能でノーパンクタイヤを採用する。
ボディサイズは、700×450×1210mm（全長×全幅×全高）。ステップ高は乗り降りしやすい150mm。車両重量は29kgで、最小回転半径は0.59mとその場旋回可能となっている。
1人分のコンパクトなサイズ、人の歩く速さと同程度の速さで移動可能なことで、歩行空間での高い親和性を追求。障害物検知機能も装備することで歩行者との共存を目指している。
当初は法人利用を想定
現在の法律では、このシーウォークティーによる歩道の走行は不可で、一般公道の走行も不可。私有地など特別に設定された走行可能区域が必要となる。そのため、一般販売はするものの、主に法人での利用を想定。パトライトなどをオプションとして設定している。
想定する利用形態としては、空港やショッピングモールなど。工場内の使用なども視野に入っているようだ。
鍵はマスターキーのほか、スペアキーが付属。そのほかオプションキーを購入できるなど、法人でのグループ需要に対応する。これらの鍵は、認証エリアにかざすことでシステムが起動する。
このような乗り物が広がって行くには需要に対応した道路交通法などの改正が必要になってくる。とはいえ、道路以外でも日常的に長距離を移動しなければならないエリア（想定されている、空港、ショッピングモール、工場など）はある。全国に販売網を持つトヨタがトヨタレンタリース店まで拡大して3輪BEVを発売することは、そうした市場ニーズを掘り起こす意図もあるのだろう。